星のように離れて雨のように散った

著者 :
  • 文藝春秋
3.19
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感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914015

感想・レビュー・書評

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  • 2021年で読んで一番胸に刺さって、救われた小説かもしれない。
    飛び散ったガラスの欠片を一つ一つ、時に指先を小さく傷つけながらも集めていくような儚さや切なさがあって、そのきらめきについはっとさせられる。
    いろんな痛みを抱えながらも生きていく人たちに、島本理生の小説は本当に優しい。

  • タイトルに惹かれて借りた。星のように離れて雨のように散った、って幻想的でどういうことなんだろう?って気になった。物語を通して読んだのに、その答えが自分の中で見つからなかったのが悔しくて、あてつけのように低い評価をしてしまった。「2020年の恋人たち」に引き続き、コロナ禍での恋愛を描くが、恋愛がメインというよりも主人公である春が自分自身と向き合う物語であったように思う。過去が複雑すぎて感情移入ができなかった。

  • 迷路に迷い込んだような感じ。子供の頃は、うまく向き合うこと難しい。

  • まだ若いのに、自分や周りの人に真摯に向き合おうとする春たちや、その彼らを導く言葉を持つ吉沢さんに素直に心を打たれた。
    わたしは彼らのように、いろんな出来事をちゃんと清算してこられているだろうか。
    清々しいまでに誠実に生きようとする登場人物たちの言葉は、確かに私にとって道標になる救いの言葉だぅた。
    手元に置いて何度も読み返したい一冊。

  • 銀河鉄道の夜

    もう一度読んでみようと思う、、、

  • 前半、主人公の闇に引っ張られて、憂鬱に近い気持ちに。それだけ引き込まれたということだが、暗い記憶が現実の関係性に癒されるように晴れていく展開に、安易ではない筆致が感じられた。「銀河鉄道の夜」の考察も含めて、さすが島本理生、と改めて思う。
    あとがきに「以前のような愛着が持てず」とあったが、想像するに背伸びや違和感があったか。些細なことに対する考え方の重さと軽さを対照的に描く印象が個人的にはあるので、今作のような物語をどんどん書いてほしい。

  • ラストが思っていた展開と違って意外だった。

  • はじめは、春と一緒に不安定になって、
    つぎは、亜紀くんに救われた。

    いまは、優しく光る星を見つけたいと思える私がいる。

  • 私とは合わんかったなぁ。
    春と亜紀が好きじゃない。
    色んな暗い過去があって仕方ないこともあるかもしれないけど…どうも綺麗な未来は見えず、この2人の今後が素敵なものになる兆しも見えんかった。
    銀河鉄道の夜も読んだことないからなんとも言えん。
    島本さんのインタビューや新聞記事はめっちゃ好きなので小説もめちゃくちゃ楽しみにしてたけど…ちょっと違ったなぁぁ。

  • とても内省的なお話でした。彼氏くんは邪魔くさいです。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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