花束は毒

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914039

作品紹介・あらすじ

罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー!

「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。
彼には、脅迫者を追及できない理由があった。
そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。
探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。
彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。

ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。
大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。

背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 弩級の衝撃。
    内容には触れられないので例えで。サッカーW杯で日本代表は負ければ終わりの試合、0-0の苦しい展開から残り5分で3点取り勝利という劇的さ。

    事件に臨む主人公たちと同様、読者も僅かなヒントを集めつつ 、(ミスリードも含めて)彼らと歩調を合わせながら読み進める。
    こちらが感じられる違和感は然程用意されていない。

    ミステリーとしての驚きも大きいが、ラストでの作者による問題提起も含めて是非ご一読あれ。

    • ゆーき本さん
      こんばんは はじめまして( .ˬ.)"

      サッカーのたとえ 秀逸です!
      ラストの選択は悩ましいです…。
      私は絶対教えない派です
      こんばんは はじめまして( .ˬ.)"

      サッカーのたとえ 秀逸です!
      ラストの選択は悩ましいです…。
      私は絶対教えない派です
      2023/11/21
    • Tomoyukiさん
      こんばんは、はじまして(^^)
      コメントありがとうございます。
      例え、嬉しいです。笑

      悩みますよね、正義か人間感情か。。
      主人公も中学生の...
      こんばんは、はじまして(^^)
      コメントありがとうございます。
      例え、嬉しいです。笑

      悩みますよね、正義か人間感情か。。
      主人公も中学生のときなら恐らく言わなかったと思うんです。でも、「今の」彼はどうするだろう…。
      …私は、まだ悩んでます。。
      すみません、ズルくて。笑
      2023/11/21
    • ゆーき本さん
      わたしは報復が怖いという保身の為なので、わたしの方がずるいかも、です笑
      わたしは報復が怖いという保身の為なので、わたしの方がずるいかも、です笑
      2023/11/21
  • 著者の作品は初読みとなりましたが、ずっと気になっていた一冊、そしてこの内容。

    1:48読了。

    そう、日付が変わってすでに月曜日。

    でも、途中でやめることが出来ませんでした...

    一気読みさせられた作品、まんまと騙されましたよ。

    恐ろしい作品です。

    完全に騙され、それに被せて騙されました。

    「殺戮にいたる病」と「リカ」を合わせたような、大どんでん返しと恐怖を味わえるとんでもない作品です。

    そしてラスト。

    読み終えた読者に最後の謎を投げかけるって、この終わり方、ずるいけど、うますぎ‼︎

    自分が木瀬の立場ならどうする???

    あなたならどうしますか?




    説明
    罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー!

    「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。
    彼には、脅迫者を追及できない理由があった。
    そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。
    探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。
    彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。

    ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。
    大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。

    背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。

  • 大学生の木瀬芳樹は中学生の時、家庭教師をしてくれていた真壁研一と再会します。
    真壁は大学の医学部へ通っている明るく人当たりのいい青年でしたが医者にはならず、大学を中退してインテリアショップの店長をしていました。

    そして真壁は結婚を控えていましたが「良心があるなら結婚をやめろ」などの脅迫状に悩まされていることを知ります。

    芳樹は中学の時、兄のいじめを助けてくれた北見理花の勤める探偵事務所に、勝手に真壁の悩み事を持ち込みます。すると理花の調査で、真壁が起こしたとされる4年前のとある事件がうかびあがってきます。

    真壁に尋ねると、事件は冤罪であり、どうしようもなくなって示談にしたのだと言いますが。真壁の言っていることは真実なのか…。
    そして、真壁を脅迫しているのは一体誰で、何の目的があるのか…。


    最後のどんでん返しには驚愕しました。
    そこまでする!?と思いました。
    世の中には怖い○○がいるものだと思いました。
    『花束は毒』は言い得て妙なタイトルです。

  • ホントに「花束は毒」でした。
    なるたるおぞましさ。
    我々も知らないところで罠にはめられているのかもしれない、常に警戒心を持って生きた方がいいとも思ってしまった。
    子どもにこの本の話をするかも。

    これからどうするのだろう?
    真実を告げるのか、告げないのか。告げない方が幸せなの?
    あの人は危険な存在ではないと言い切れるのか?
    あの人はまたやると思う、別の形で。
    天罰が下り、どこかで何らかの形で断罪されてほしい。

    5/26追記
    子ども(高校生男子)に本の内容を簡単に話す。
    「何それ?ヤバイね」との反応。

    • なおなおさん
      ほん3さん、こんばんは。
      読んでいてあの人は名前だけでなかなか登場しないのが不思議だなと思っておりました。ホントに居る人なの?って。
      ラスト...
      ほん3さん、こんばんは。
      読んでいてあの人は名前だけでなかなか登場しないのが不思議だなと思っておりました。ホントに居る人なの?って。
      ラスト、「僕はまだ動けない。決められない。」って……:( ;´꒳`;):どうするのでしょうね。読者に投げかけられた気持ちです。
      2023/05/25
  • 怖いっ 結婚をやめろと脅迫状が届き続ける! 謎に満ちた人間関係と世にもおぞましい真相が衝撃的 #花束は毒

    結婚するなという脅迫状を受け取った元医学生を助けるため、主人公は探偵に調査の依頼する。調査を進める中、元医学生の過去を知ることになる。調査が進み、ついに脅迫状の犯人らしき人を突き止めるが…

    怖いですね~。読了した瞬間、縮み上がってしまいました。

    話が進むにつれ、少しずつ謎が解き明かされていくのですが、どうも真相が見えてこない。いくつか予想をを立てましたが、思っていたものとは全然違いましたね。いやー騙された。特に最後の怒涛の展開はお見事で、驚愕度はバツグンでした。

    シンプルながらもキャラクターも良く描かれており、幼くまっすぐな主人公、利発で狡猾な探偵、寡黙な犯人と熱い思い、そして葛藤… 感情移入がハンパなく、ラストシーンでは刃物を突き付けられたような感覚に陥りました。あー、こわいっ

    気になった点としては、若干ストーリーの展開が単調な部分ですね。構成にさらなる工夫をしていただけるとより楽しめたと思いました。
    また語り手の視点を主人公と探偵でたびたび変えていますが、読み手としては必要以上に邪推してしまいます。やるなら理由や効果がが欲しかったかなーという印象でした。

    とはいえ、近年のホラーミステリーとしては傑作でしたね。これから暑くなるので、寝つきの悪い夜におすすめです!

  • 第5回未来屋小説大賞受賞作。

    間違いなく騙されます。
    後味は非常によくないです笑

    真相を本人に伝えるべきか、伝えないべきかは悩ましいけど、その場所で伝えるかはともかくとして、僕ならなんらかの形で伝えますかね。真相究明のため大金を払ってるし。それに伝えないままで本人が幸せになれるとも思えないし。背負った罪状があまりに重すぎる。

    それにしてもそこまで執着するものですかね?
    そこは共感できないというか、想像がつかない…

  • 織守きょうやさん、初読みの作家さんです

    序盤から中盤にかけて物語はトントンと進んでいく

    読みやすい

    だって、トントンからサクサクと物語は順調に進んでいくだけだから

    薄い内容の作品?と思いながら読み進めていくと終盤に…

    わぉ!

    返る、返る、どんでん返し!

    そして、返し終えたら読者にパス

    えっーーー!

    答えを出してくれないの!?

    あなたならどうする…?
    私ならどうする…?
    誰かおしえてーーーー!!!

    • ゆーき本さん
      きたきたヽ(´▽`)/
      わたしだったら 絶対に伝えない
      だってその後の報復が怖いもん(((;°Д°;)))カタカタカタ

      1Qさんも明日から...
      きたきたヽ(´▽`)/
      わたしだったら 絶対に伝えない
      だってその後の報復が怖いもん(((;°Д°;)))カタカタカタ

      1Qさんも明日から風呂敷男子だね!
      2023/10/12
    • 1Q84O1さん
      風呂敷男子(。・・。)
      図書館に持って行って借りた本を包んで帰ろうかな♪
      良いとこの育ちに見えるかなw
      風呂敷男子(。・・。)
      図書館に持って行って借りた本を包んで帰ろうかな♪
      良いとこの育ちに見えるかなw
      2023/10/12
    • 1Q84O1さん
      ほん3さん
      いやぁ〜、ポイっと放り投げられて困りましたね…(^.^;
      なので、ほん3さんにパスしときますw
      ポーーーーーーーーーイッ!
      (╯...
      ほん3さん
      いやぁ〜、ポイっと放り投げられて困りましたね…(^.^;
      なので、ほん3さんにパスしときますw
      ポーーーーーーーーーイッ!
      (╯°□°)╯︵ ┻━┻
      2023/10/14
  • 序章と、ラストの終わり方が良かった。
    序章に出てきた他の人物が本編に絡んでくるともっと楽しめたかも。序章ですごく引き込まれただけに、本編は長く感じた。

  • かなり話題になっていたので、気になってすぐ
    買いました。帯文に100%騙されると記載されて
    いたので、どんでん返しなんだなと、読む前から
    ワクワクしていたのですが、確かに最後に展開が
    ひっくり返りましたが、そこまで、ビックリは
    しませんでした。ちょっと予想しやすい感じだな
    と個人的には感じました。でも、騙された後に、嫌な気持ちにはなりました。女の本性の怖さに胸が
    痛みました。

  •  ストーリーにおけるタイトルはとっても合ってるなと思った。「花束は毒」ですが、果たして大事な人に渡しますか?といったところだろうか。

     知りたかった事が、思いもよらない真実を孕んでいたとき、全てを伝える幸せ、伝えない幸せどちらも選択肢として考えられる。私だったらどうするだろう…今の時点で答えは出せていない。

     怪しい人物は中盤くらいで当たってたけど、その背景とか終盤で解き明かされてくたびに、「こわっ」てなった。ただ、ここまで人を好きになれるの純粋にちょっと「すごっ」とも思った。人間の執着は、時に人を平気で傷つける爆発的なパワーを秘めているんだな。

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著者プロフィール

1980年イギリス・ロンドン生まれ。2013年、第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞した『霊感検定』でデビュー。15年、第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した『記憶屋』は、シリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなる。その他の著作に『SHELTER/CAGE』『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『301号室の聖者』『世界の終わりと始まりの不完全な処遇』『ただし、無音に限り』『響野怪談』がある。

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