新しい星

著者 :
  • 文藝春秋
4.04
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本棚登録 : 3089
感想 : 295
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914688

作品紹介・あらすじ

直木賞候補作、高校生直木賞受賞作『くちなし』から4年――

私たちは一人じゃない。これからもずっと、ずっと

愛するものの喪失と再生を描く、感動の物語


幸せな恋愛、結婚だった。これからも幸せな出産、子育てが続く……はずだった。順風満帆に「普通」の幸福を謳歌していた森崎青子に訪れた思いがけない転機――娘の死から、彼女の人生は暗転した。離婚、職場での理不尽、「普通」からはみ出した者への周囲の無理解。「再生」を期し、もがけばもがくほど、亡くした者への愛は溢れ、「普通」は遠ざかり……。(表題作「新しい星」)

美しく、静謐に佇む物語
気鋭が放つ、新たな代表作

感想・レビュー・書評

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  • 家庭や仕事、体調の事などそれぞれ問題を抱え、普通という枠組みから離れていくが、それでも前に進んで行く話。今を大切に生きようと思う。大切にしたい友人がいる人に。

  • 2024/04/26
    毎日をちゃんと生きようと思った

  • 人間が持つ「不安」「寂しさ」に深く寄り添った作品でした。物語に波がないわけじゃないけど、ゆったりと強弱をつけながら進んでいく感じが好きです。

    ちょうど私も休職中なので、心に穴が空いた感覚や漠然とした不安感にはとてものめり込めました。優しい作品でした。

  • 4人の大人のお話。8話の短編集だけど、8話が繋がっていて、4人の大人のリアルな悩みや葛藤が描かれています。
    最後の2話からは涙が止まらなかった〜(泣)
    このお話を読んで、友達に会いたくなったし、人にはその人の悩みや苦しみがあるんだなと思って、みんな頑張ってるんだなーって思いました。
    仕事を始めた全大人に読んでいただきたい。

  • #新しい星
    #彩瀬まる

    読了。
    タイトルに思いを馳せる2。

    色々な人生の形。
    誰かにとっての終わりは、
    誰かにとっての始まり、続き。

    日常の延長。
    それでも生きていく人間の逞しさが
    自然に描かれてた。

    やっぱ彩瀬さんの小説好き〜 

    #読書 #本好きな人と繋がりたい #読書記録

  • 読んでる間ずっと、大好きな友達の顔が次々浮かんで会いたくなった。
    胸がいっぱい。
    素敵な作品に出会わせてくれた方々に感謝!!

  • 心で繋がっている友達っていいな、と改めて感じることができる。
    学生の頃に出来た友達とも、時の流れで関係性は変化していったりすることが多い。
    そんな中大切に想い合える友達がいて、心の繋がりが続くって素敵だな。
    悩みは違えど、自分自身含め、自分の周りに普通にいるどの人にも何らかの悩みや苦しさがあって、日々の生活の中に過ごす感じがとても身近に感じる。
    問題は違えど抱える何かで重なる部分もあり、なんだかズッシリとした読後感。

  • すごく良いお話。
    みんなそれぞれにしんどいんだよな、ってなる。
    でも、みんなそれぞれで、普遍的だからこそ、やがて曖昧になってしまうような物語。

  • 思い違い
    「闇雲に頑張りたくない」「もう無理したくない」などそれぞれの悩みを抱えた4人の仕事が家庭が変わる。卓馬が離婚、茅乃が高校生の一人娘を遺して亡くなる。遺された娘の誤解は「母は私を嫌っていた、いつも怒っていた」で、約束した事を何も実現してくれなかったと、だが真意はとても思いやりをもって真剣に大切にしていた事を知ることになる。家族の絆と友達との絆の違いが見える、話せる世界が多くの誤解もあることを知る。娘にとって母の想いは新たな人生を強く歩める事を悟る。一人じゃない素晴らしい人生はちょっとしたことで変えられる事を。

  • 感動、というのとはちょっと違う。でもぐわっと心を揺さぶられる物語だった。全編静かに穏やかに進んでいくのに、感情がすごく揺れる。主人公たちが自分よりも年下だから、彼らの歩んだ道のりがなんとなく分かるし共感できるから尚更なのかな。置いていかれたくないな。置いていきたくないな。彼らは若くてこんな思いを受け止めてるのすごい。私は絶対無理だと思った。

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著者プロフィール

1986年千葉県生まれ。2010年「花に眩む」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。16年『やがて海へと届く』で野間文芸新人賞候補、17年『くちなし』で直木賞候補、19年『森があふれる』で織田作之助賞候補に。著書に『あのひとは蜘蛛を潰せない』『骨を彩る』『川のほとりで羽化するぼくら』『新しい星』『かんむり』など。

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