ショートケーキ。

著者 :
  • 文藝春秋
3.70
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感想 : 276
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163915241

感想・レビュー・書評

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  • 著者の方が性別公表をしていないという事を同僚から教えてもらい、どんな文章を書く方なんだろうと気になって読んだ。
    同僚は男性だと思うと言っていた。私は女性かもと感じた。読んだ作品が違うので受ける印象が違うのかもしれない。でも、もしこの著者が男性であるのならとても優しい人なんだろうと想像できる文章であった。女性なら陽だまりのような暖かさを持った人なのかな。

    (『性別での先入観なしで作品を読んで欲しい』との思いで非公表との事なので、その観点で読むのは著者の意図とは違うのであろうが)

    ショートケーキにまつわる短編集。ほろっと来たりホッコリしたり。どれもそれぞれに良さがある作品たちであった。そして優しい気持ちになれる。ショートケーキのパワーは偉大だ。

    まるーい気持ちになりたい時に読むことをお勧めする。

  • いい意味で手軽に読める。とにかくショートケーキが食べたくなった。豪快にホールで。
    登場人物9割いい人で人の悪意に触れないから、読んでて素直に楽しめた。
    「ままならない」が特に良かった。

  • 読みながら、無性にショートケーキが食べたくなる本である。
    5篇の話で構成されており、1話完結しているが、読み終わると、全ての話が繋がっていて、とても面白い。
    何気なく陳列されているショートケーキだが、毎日の仕事に追われながら、なんとか懸命に生きるために不可欠な存在と捉えている人もいるということが伝わってくる。

  • 日常がほんわかします。
    ショートケーキを食べながら読みたかった。
    だから、これからショートケーキを買いに行こう!

  • 坂木司さんの作品をひさびさに拝読。
    読みやすくて、いつ読んでも心があったまる。
    コージーコーナーのケーキが食べたくなった。

  • いきなり離婚後の父親と合う娘達の話でびっくり。彼女達のホールケーキへの想いが切なくて、でも喰らい尽くす姿が眩しい。高校生男子が姉のために買ったケーキをそっと持ち運ぶ姿の優しさがメインテーマ。元になった短歌と広告も良かった。コージーコーナーがそのまま出てくるとか食べたくなるじゃんね。ままならない、ママになったからねのサゲも良かった。ケーキといえばショートケーキなのよね

  • 坂木司さんの本はどの本もすごくほっこりする!
    こころが穏やかになるし、
    ふわ〜っと暖かい風が吹くような感じが、
    読み終わったあとに感じる♡

    今回は“ショートケーキ”にまつわる話。
    色んな人の想いが繋がって話が作られていて
    読んでいて面白かった!

    ショートケーキ、久しぶりに食べたい(笑)

  • ショートケーキのエピーソードを繋げたオムニバス。ひとつ凸のストーリーは、ものすごくドラマチックではく、日常の一コマを切り取ったようなの。なのに、軽い文書なのでエッセイを読んでいるようにサクサク読める。
    同じ出来事を自分目線と他人目線で描いているのも面白い。一つ一つのエピソードが、暖かいので癒される。

  • 銀座コージーコーナーのいちごショートケーキかホールケーキを用意して読むべし。コージーコーナーのPRかと思ったくらい、全編通してどこかが繋がっていてこのケーキが出てくる。よくあるふわふわのスポンジやムース系よりタルトなどのかためのケーキが好みですが、久々にふんわりショートケーキに追いイチゴで食べたくなりました。

  • 『失われたホールケーキの会』
    またいつかガッツリと誰かとホールケーキを囲める時もある。頑張れ!

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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