- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163915890
作品紹介・あらすじ
持統天皇、北条政子、日野富子、淀殿……もしこの人がいなかったら歴史はどうなっていただろう?と思われる「こじらせ女子」大集合!
「悪女」「猛女」と言われたスゴイ女たちの実像に迫り、そのドラマティックな人生を解説。
高校の国語教師としての視点を入れ、和歌を読み解きながら、定説を覆す”ぶっちゃけ史観”もバシバシと!
嫉妬深すぎて夫婦関係をこじらせた后--磐之媛/同母兄と心中——軽大娘/バツグンの政治感覚を持った初の民間后——光明皇后/まるで孫悟空のような強い女帝——孝謙天皇/日本版「張禧嬪」(チャン・ヒビン)——藤原薬子/紀貫之も”萌え”た永遠のアイドルーー小野小町/平安時代の大恋愛スキャンダルーー伊勢斎宮恬子内親王/道長王国から追い出された姉妹—藤原元子・延子/若かりし頃の恋愛はこじらせOK——紫式部の娘・賢子/マイ・フェア・レディ&源氏物語を地を行く姫——待賢門院璋子/権力者の「昔の女」——丹後内侍/映画「ゴッドファーザー」のマイケルのようなゴッドマザーーー北条政子/悪女説は濡れ衣なのか―—日野富子/豊臣家をこじらせて―—淀殿/町娘のシンデレラストーリーーー桂昌院/恋がリアル「炎上」——八百屋お七/大奥でキャリこじらせ物語——絵島/許婚が次々と亡くなっていく縁起の悪い姫君——竹姫/血筋のよい武家に生まれた幕末プリンセス—茂姫・溶姫
<担当編集者から一言>
藤原薬子の項に、
「私の想像を支えているのは、あの春の夕暮れのどこか怖い記憶なのかもしれません」
古の時代、帝にその存在を忘れ去られて池に身を投げて死んだ采女の話を踏まえて書かれた一文です。
このエピソードから、歴史のなかで埋もれていくひとつひとつに向き合うことによって、現在とは世の中の仕組みもものの考え方も違う、歴史の中に生きた人たちを通して、いまを生きる女性の立場も改めて考えさせられるのです。本作で読み解かれていく「こじらせ女子」の人生に、篠さんの作家としての洞察力、歴史観があふれています。まるで心の中にふわっと、寺院の奥で1本のろうそくが灯るようなエピソードがぎゅっと詰まった作品です。
感想・レビュー・書評
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古代の磐之媛から、幕末の溶姫まで、逞しく生きた33人の女性。
有名な人も、名前を聞いたのも初めてと言う人も。
「歴史をこじらせた」と言うより、連綿と続く歴史に翻弄されたと言う方が合っていると感じた。
少し作者の偏見が過ぎるが、興味深く読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
孝謙天皇、酒人内親王、藤原薬子、橘嘉智子か良かった。
特に、酒人内親王や橘嘉智子は全く知らなかったので、大変興味深く読むことが出来た -
持統天皇、北条政子、日野富子、淀殿・・・もしこの人がいなかったら歴史はどうなっていただろう?と思われる「こじらせ女子」大集合!「悪女」「猛女」と言われたスゴイ女たちの実像に迫り、そのドラマティックな人生を解説。
てっきり国内外の歴史人物なのかと思っていたら勘違いだった。歴史は好きな方だったけれど、最近はふれていないのと教科書に載っていないような人も多くて、人間関係が1エピソードごとだと分かったような気になって終わってしまった。一部著者の考察や妄想も入っているけれど、もう少し一人ひとり掘り下げた内容で人数絞っても良かったような。 -
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【定説をくつがえす“ぶっちゃけ史観”も】持統天皇、北条政子、日野富子、淀殿……もしこの人がいなかったら歴史はどうなっていただろう?と思われる「こじらせ女子」大集合!
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何だか物足りない。
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女性の偉人伝。
前にも男性の偉人伝を書くと女性が登場しないが、女性の偉人伝だと男性抜きには語れずおもしろいと聞いたことがあるけど。ほんとにそう。
昔の女性は慎ましい…なんてことはなく、自由に生きてる人が多い感じで興味深い。