- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166601233
作品紹介・あらすじ
二一世紀の経済で中心的な役割を果たすとされながら、高度な数学や難解な用語が飛びかい、多くの読者がとまどって敬遠している金融工学。本書は、予備知識がゼロでも理解できるよう、数式を用いず、多くのエピソードをまじえながら、「やさしく」「面白く」要点を説き明かす。先端金融技術の後進国・日本は、欧米金融機関の草刈り場と言われる。ビジネスマンなら避けて通れぬハイテク金融のポイントを楽しく学べる、画期的な入門書。
感想・レビュー・書評
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金融工学に登場してくる概念や基礎知識をやさしく解説と触れ込んでいます。が、大阪は先物取引の先駆だったなど雑学的知識や伝記的内容を記述して分かりやすくさせている努力は買いますが、本質的な説明に関しては決して易しく説明しているとは言いがたいのではないでしょうか。難しい言葉を使っても丁寧に説明してくれれば、もっと分かりやすいんじゃないかなと思う箇所が見受けられたので残念です。ただ、全体的な雰囲気を掴むにはいいと思います。
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大学の頃よく読んでいた本。当時は直感的によく分からなかったものも多かったが、今改めて読み返してみると面白い。
巷に溢れている金融工学の本ははっきり言って難しい。とりあえず「理解」うを求めるのであればこの本から。 -
物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
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金融工学、こんなに面白い (文春新書) 新書 – 2000/9/20
良い本です、しかし入門書ではない
2012年6月6日記述
1940年体制、超勉強法、超整理法など多数の著作を持つ野口悠紀雄氏による新書本。
基本的にハードカバー出版→数年後文庫版として出版という流れで本の出る
野口悠紀雄氏の著作の中では珍しい新書本。
2000年に出たもので内容は古くなっている面もあるだろう。
金融工学について高度な数学や統計学を極力使わず説明している。
と言ってもやはり一般人にはとっつきにくい内容である。
経済の基礎をしっかり勉強してないと何だか分からないだろう。
(基礎が分かっている程度では全てを理解するのは出来ないかも)
かつて超勉強法の中で野口氏は教科書は薄くあるべきではなくむしろ解説が多くなる分ページ数が厚くなるべきであると指摘していた。
だから本書のコンセプトを活かしたままページ数を更に多くした上で且つ初心者にとってもっと分かるレベルにして欲しい。
具体的には池上彰氏や細野真宏氏が解説するようなレベルでないと入門書足り得ないのでは?
(本書レベルではとても入門書としては位置づけることは出来ないと思う)
本書は200ページ少ししかない。そのページ数で初心者にわかりやすく解説しきれるものではないだろうと思う。
本書内のあとがきで面白くやさしく解説しようとしたとあっただけに残念でならない。 -
金融工学においてリスク管理がどのように理解されているのかということや、代表的な金融商品とその理論的な研究について、一般の読者向けに解説している本です。
数学的な内容を含む部分についてはむずかしく感じられましたが、いちおうそうした知識のない読者にも概要を理解することができるように工夫されており、わからないながらも最後まで読み進めることができました。もっとも、本格的にこの分野について学びたい読者は、本書のなかでも紹介されている著者たちの書いた教科書である『金融工学』(2000年、ダイヤモンド社)などの本にあたるべきなのでしょうが、著者が考える金融工学の「おもしろさ」はそれなりに理解することができたように感じています。
金融工学という学問の歴史や、とくに日本社会においてそうした学問がいまだ根づいていないことについての著者自身の意見なども率直に語られており、あまり肩がこらないで読めるような本にしようという著者の意図は十分に伝わってきます。 -
105円購入2011-10-06
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超整理法の野口教授が2000年に書かれた金融工学の入門書。
新書というフォーマットなので、扱いとしては入門書だろう。著者もあとがきで、できるだけ易しく書いたと述べている。
ただし、内容が内容なので、書いてあることをすべて理解しようとすると、ある程度の統計学やファイナンスのバックグランドが必要になる。
言葉だけの説明ではなく、数式や図があればわかるのに、という部分もあった。
とは言うものの、わからない部分は流し読みで良いし、エピソードや歴史の話も多く出てくるので、読み物として面白くできている。
金融工学の全体像をざっくり理解するのには適しているだろう。
[more]
(目次)
第1章 金融工学で金持ちになれるか?
第2章 金融工学のテーマは「リスク」
第3章 分散投資の原理
第4章 「ベータ」投資理論
第5章 先物取引
第6章 オプション
第7章 未来を拓く社会的技術 -
時間があれば
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簡潔にして十分な内容。