竹島は日韓どちらのものか

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603770

感想・レビュー・書評

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  • 現在も問題となっている竹島問題を、歴史から丁寧に紐解いて説明をしている著書である。江戸時代からその根はあり、それが現代までも影響し続けているのは、虚言捏造そして改竄し、もはや歴史を正しく観ようとしても、感情が先立つ韓国と、相手の威を怖れ、果ては相手におもね、堂々足らざる日本人がいることで、余計に困難にならしめている。
    現在においては、日本人も相手からの嫌悪感から冷静な判断がしにくいところであることからも、日本でも正しく歴史を捉え、教育し、相手に対しても形式的でなく、本音を言い合うだけの覚悟が必要なのではなかろうかと考えさせられた。

  • 韓国側の主張の根拠がいかにおかしな論理、資料に対する極めて恣意的な解釈。こと竹島の問題に限らないが、朝鮮人というのは自分の見たい歴史しかみようとせず、無ければ捏造してでも自らの主張にあてはめる。
    まあ現実の朝鮮の歴史があまりにも酷い、憐れなものであるのだからウソの世界に逃げるしかないのだろうが。。

    こういった冷静な資料分析をあちらの人間に理解を求めるのはもはや無駄なわけで、日本側としてこうして粛々と分析して、その結果を随時世界に向けて発信していくべきだろう。
    少なくとも日本人に対してもっと歴史事実の説明と問題の経過を広く知らしめるようにして、偏った歴史観に寄って朝鮮側にすりよるおかしな日本人が出てきてしまうのだけでも防いでもらいたいものだ。

  • 竹島問題について考えるための必読書。
    著者の主張の根拠とされる歴史文献の引用が必ずしも十分だとは言えず、要約といった形での提示も見られるため、実際に文献にあたってその真偽を確かめる必要性も感じるが、そこを差し引いても竹島が韓国の領土でないことは明らかだと分かる。
    韓国の感情論的外交と、日本の領土問題への意識の低さがあいまって、現在のような日韓の対立を生んでいる。

    韓国の様に感情ではなく、しっかりとした史実に基づいて、日本はもっと世界に対し竹島が日本領であることを主張するべきであると個人的には考えている。
    本書をきっかけとして、多くの日本人が領土問題に対し真摯に考えるようになればいいな、と感じた。

  • [ 内容 ]
    韓国は警備隊を派遣し灯台を建設するなど、一九五四年から竹島を実効支配し、領有権をめぐっての日本との協議を拒否し続けているが、歴史学者である著者が史料を渉猟、歴史的根源にまで遡って調べた結果は日本領。
    問題がここまでこじれたのも、事実よりも感情や理念が先走る韓国側の傾向、論争を避ける日本側の事なかれ主義に原因があると指摘する著者は、日韓の冷静な対話を呼びかけている。
    争点を整理した、竹島問題とは何かを知る絶好のガイド。

    [ 目次 ]
    第1章 ことの発端―十七世紀末の領土紛争(竹島問題はこうして始まった 日朝漁民、鬱陵島で衝突 ほか)
    第2章 舞台は朝鮮に―誤解の始まり(日本側の要求と朝鮮の廟議 強硬派台頭す ほか)
    第3章 その後の経過―二つの異なる歴史認識(安龍福、英雄となる ある朝鮮史書の改竄 ほか)
    第4章 現代の竹島―対話の拒否と事なかれ主義(「過去の清算」と「李承晩ライン」 難航した国交正常化交渉 ほか)
    第5章 争点の整理―何がどうくいちがっているのか(「見える、見えない」が問題ではない 我田引水的文献解釈 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • この一冊で、韓国主張は論破されてます。
    韓国政府は、やましいことがないのなら、
    国際裁判所に拒否し続けるのではなく、出てくるべきでしょう。
    竹島問題を史実から詳しく知りたい方には良い本です。

  • 竹島は日本のもの。以上。

    そもそも『どちらのものなのか?』なんて論争が起こること自体おかしいですね。

    この本、竹島入門にぴったり。竹島問題について知りたいあなた!!是非一読を!!

    韓国っていう国は、妄言を喚き散らすのが好きなお国柄のようで。

    外務省も言っているように、竹島はどう考えても日本固有の領土です。韓国のものだとする根拠なんて芥子粒ほどもない。韓国側が主張する根拠も、全く客観性に乏しく、恣意的にその当時の体制に与するよう作成した資料を根拠としていたりと、根拠と主張するに値しない資料ばかり。(その他様々な歴史認識においても、似たような蛮行が繰り返されてますよね。)

    それなのに、竹島に不法占拠し、漁業をし、さらには警備隊まで駐留させている。既成事実を作りあげて韓国領土であると主張する。韓国人の得意な手ですね。(なんでも大仰に叫び、その意見が多数になったときそれは事実と見なされることはよくあることです。)

    とはいうものの、日本にも今日の混乱を招いた責任があると思います。事なかれ主義外交を行った日本政府も、混乱の一因といえるでしょう。『事なかれ主義』は日本国内では通じるかもしれないけれど、世界では通じない。世界ではもっとばんばん主張すべきところは主張しないと。

    また、日本人で竹島問題を知らない人、関心がない人が多すぎる。こういう人達は一度韓国人に「独島(竹島)は韓国領土!!」と主張され、激しいデモなんかされるとおろおろし、「あんなに強く主張しているんだからきっと韓国領土なんだろう」なんて思ってしまう嫌いがある。こういう無知も罪であると思う。

    竹島が日本領土である根拠は五万とあるが、何よりも、その証左であるのは、韓国が日本政府からの、国際司法裁判所への提訴の提案に全く応じないこと。もし本当に韓国領土だという根拠と自信があるのなら、堂々と提案に応じればいい。それを拒否してばかりのくせに、竹島を実効支配するなんて、蛮行としか言えない。

    他にも、対馬も今かなり韓国人の蛮行によってひどいことになっている。観光客によって汚される土地、観光客を装って、漁業を行うも者などなど。あげればきりがない。

    いい加減、韓国人の蛮行を看過するのはやめにしようではないか。

  • 今話題なのでこの本を…と言うことですが、遠くは江戸時代300年前より検証しています。読めばどちらが正しい歴史認識か一目瞭然。

  • 日本の資料だけ偏ることなく、日韓どちらの資料をもふまえた上で、日韓がどちらの領土か、そもそもなぜ竹島問題が起こったのか、をわかりやすく(それでもむずかしいけど)説明してくださっています。

    竹島問題が気になる方は是非読んでみてください。

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