- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166603787
作品紹介・あらすじ
炊き立てのご飯に味噌汁、そして白菜の漬物といえば日本人の朝食の定番。だが白菜が日本に入ってきたのは明治時代のことだった。一方、韓国料理に欠かせない唐辛子は、一六世紀に日本からもたらされた。「羹に懲りて膾を吹く」が、トルコでは「ミルクでやけどをした人はヨーグルトを吹いて食べる」となる。「フレンチ」・フライはベルギーが発祥の地、スープはもともとパンだった-人が日々口にしている食べものには、各民族の歴史がつまっているのだ。
感想・レビュー・書評
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食材の原産地、料理の由来など食に関する雑学本です。
一つ一つが短いので、あっさり読めます。(2010年1月2日読了)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
食の観点から世界を見る本です。結構くだらない話も載っていて面白いです。各国の食文化や、他国との繋がりがよく分かります。
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『常識の世界地図』『人名の世界地図』『民族の世界地図』など、世界地図シリーズで定評のある文芸春秋【21世紀研究会】が描く「世界の食」。有史以前から南米アンデスで栽培され、16世紀頃にヨーロッパに伝わったとされるジャガイモの歴史から始まって、世界中で愛される食材や料理の起源・国籍・さらには語源など感動のストーリーが詰まっており、まるで「バーチャル世界史紀行」のよう。世界各国の食材・レシピをまとめた巻末の「世界料理小事典」は圧巻。
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面白かった。
食材や料理、名称のルーツが、眉唾物も含めて詳しく述べられていて楽しい。
世界史も辿れる。 -
広範にわたる食の豆知識がおもしろかった。
個人的に特に気になったのは、エスキモーの食の歴史です。 -
食の歴史は人類の歴史でもある。食べること=生きることである。
道具・火の利用、牧畜・農耕の開始という大きな変革を経て、人びとは、それぞれの土地から産する食材を、できる限り効率よく、それでいて美味しく食べられるように工夫してきた。古くからの伝統料理は工夫に工夫が重ねられた知恵の結晶と言える。それが世界各地で出会い、融合し、さらなるバリュエーションが生まれた。一方で、宗教の影響を強く受けた食材や料理もある。また、歴史上の人物が好んだという理由で伝わっている料理もある。
本書は、それらを踏まえて、「食材や料理の起源について、あらためて世界地図を通して見直してみた」(by編者)ものである。
内容は、世界を変えた新大陸の食材(ジャガイモ、トマト、トウガラシ、インゲンマメ。。。)、料理の国籍(ハンバーグ・ステーキ、ピーナッツ・バター、パエーリャ、カレー。。。)食べものの起源と語源(サクランボ、フォワ・グラ、ウナギ、サンドウィッチ、饅頭。。。)、美食家にちなんだ料理(ビーフ・ストロガノフ、カマンベール・チーズ、ザッハ・トルテ。。。)、食をめぐることわざ(「ナンはかまどの熱いうちに焼け」、「それぞれのブタにサン・マルティンの日が来る」、「卵からリンゴまで」。。。)と、縦横無尽、食に関するトリビアが満載である。
まあ、たかがトリビア。。。これらを知らなくても、食べることに困りはしないし、美味しいものはやはり美味しい。
しかし、されどトリビア。。。私は最近友人たちと「(東京で)世界の料理を食べ歩く会」を作ったのだが、本書のトリビアが、会食を一段と楽しいものにしてくれることだろう。
食の楽しみに、スパイスをひと味加えてくれる一冊。
(2019年12月了) -
ロフト行き
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世界の料理がどんなきっかけで広がったのか、その名前はどうしてその名前なのかがわかります。主に欧州系が多いですが、パスタは?唐辛子は?じゃがいもは?トマトは?といった歴史を知ることができます。名前っていいかげんなものなんだなあ、とつくづく思いました。「何とか風」料理っていっぱいありますよね!
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食べ物のウンチクが詰まった本。食べ物もウンチクも好きな僕にとって、面白くないわけがない。
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世界史の本かと思ったが雑学の本だった。面白かった。