日本映画 ぼくの300本 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603831

感想・レビュー・書評

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  • 洋画は良く観るので、双葉十三郎の本も、「外国映画 ぼくの500本」、「外国映画 ハラハラドキドキぼくの500本」、「愛をめぐる洋画 ぼくの500本」は所有しており、既に読んでいた。
    本書は「外国映画 ぼくの500本」に続く第二弾だが、邦画をあまり観ないので、読まずにいた。今回、ふとしたことから邦画の本も読んでみようかと思ったら絶版になっていたので、中古で手に入れ読んでみた。双葉十三郎は、洋画が専門かと思っていたが、さにあらず、邦画も負けず劣らず観ていたという。

    本書の大部分を占める第1章の作品ガイド篇は、外国映画での500本と比べると、300本と減っている分、文章の量は多くなっている。短評は、氏ならではの視点で書かれ、これは洋画でも邦画でも同様に楽しめる。1920年代からの古い作品が多いが、邦画ファンは読んで損はない。

  •  こういうタイプの本は、列挙した300本の邦画の質によって評価が決まる。著者は既に亡くなれているが、生年から多少古めかしい陣容になるのはやむを得ない。ただ、外国映画の定評ある500本に比べれば、若干著者の好みが色濃く出ているように感じる。

  • 著者を存じ上げなかったもので、全体的に戦前戦後の映画が多かったのにちょっとがっかり。
    本自体も平成16年に出た本なので、最近の映画がないことは想定済みだったのですが、著者が明治43年生まれという…。

    著者が最高点を付けた作品は
    ・忠次旅日記(1927)監督:伊藤大輔
    ・御誂次郎吉格子(1931)監督:伊藤大輔
    ・生まれてはみたけれど(1932)監督:小津安二郎
    ・国士無双(1932)監督:伊丹万作
    ・抱寝の長脇差(1932)監督:山中貞雄
    ・伊豆の踊子(1933)監督:五所平之助
    ・浪華悲歌(1936)監督:溝口健二
    ・限りなき前進(1936)監督:内田吐夢
    ・姿三四郎(1943)監督:黒澤明
    ・安城家の舞踏会(1947)監督:吉村公三郎
    ・晩春(1949)監督:小津安二郎
    ・また逢う日まで(1950)監督:今井正
    ・麦秋(1951)監督:小津安二郎
    ・七人の侍(1954)監督:黒澤明
    ・二十四の瞳(1954)監督:木下恵介
    ・浮雲(1955)監督:成瀬巳喜男
    ・幕末太陽伝(1957)監督:川島雄三
    ・キクとイサム(1959)監督:今井正
    ・独立愚連隊(1959)監督:岡本喜八
    ・宮本武蔵(1961)監督:内田吐夢
    ・古都(1963)監督:中村登
    ・五番町夕霧楼(1963)監督:田坂具隆
    ・飢餓海峡(1965)監督:内田吐夢
    ・心中天網島(1965)監督:篠田正浩
    ・津軽じょんがら節(1973)監督:斎藤耕一
    ・砂の器(1974)監督:野村芳太郎
    ・男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975)監督:山田洋次
    ・幸福の黄色いハンカチ(1977)監督:山田洋次
    ・復讐するは我にあり(1979)監督:今村昌平
    ・本覚坊遺文 千利休(1989)監督:熊井啓
    ・Shall we ダンス?(1996)監督:周防正行

    知らない映画をたくさん知ることができてよかったのですが、戦争でフィルムが焼失したものや、廃盤になっているものも含まれているので、興味を持っても必ずしも見ることはできないというのが、ちょっと残念。
    『Shall we ダンス?』も廃盤なんですねえ。びっくり。
    レンタルはあると思うけど。

    そして、作品評と挿入されている写真が必ずしも同じではないのが気になります。

  • 廃盤が多いのが残念。

  • 日本映画に関してはけっこう辛口な気がする。DVD化されてなかったりそもそも廃盤になっている作品が多かったのが残念、これも時代か。

  • [ 内容 ]
    故淀川長治氏と並び称されてきた著者が贈る『外国映画 ぼくの500本』に続く第二弾。
    今回はサイレントの名作から近年の『Shall we ダンス?』まで「これぞ日本映画」といえる300本を精選した。
    小津、黒沢、溝口らはもちろん、化け猫ものやナンセンス・ミュージカル『狸御殿』、さらには『渡り鳥』『座頭市』『緋牡丹博徒』といった娯楽シリーズまで取り上げるのが双葉流。新たに星取りを施し、ビデオ情報も完備して、映画ファン必携。

    [ 目次 ]
    1 日本映画 ぼくの300本―作品ガイド篇
    2 ぼくの小さな日本映画史

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  • さすが、2万本映画を見た著者、みんなにも、見てほしい300本を選びだしている。

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