- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166604128
作品紹介・あらすじ
テレビをつければ「今日のラッキーアイテム」、雑誌を開けば「あなたの運命」-。合理的、科学的な思惟が支配する時代だというのに、巷では相かわらず数々の「占い」が花ざかりだ。占いほど、古くから、そして広く見られる人間の営みも少ないだろう。なぜ人間は占わずにはいられないのか。私たちは「占い」という行為によって何をしようとしているのか。その根本的な意味を文化人類学の立場から省察する。
感想・レビュー・書評
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久々に文化人類学の本を読んだから難しかった…けど面白かった。髭のあるモナリザあたりの話に、なるほどーと思った。世界を秩序付ける、という考え方に納得。
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日本人は占いが大好き。迷信も大好き。未知のことをみんな知りたいんだろうな。
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占いをエントロピーを減少させるための人間の行為と定義づけているのは面白い。
占いそのものは信じていないので、作者がそれぞれの占いを事細かに分類し、ルーツにたどり着こうと言うところが面白かった。 -
わたしの卒論のテーマは「占い」でした。この科学万能の世の中に、どの雑誌見ても必ず占いのコーナーがあり、神社仏閣に行けばついおみくじを買ってしまうのはなぜなんだろう、という疑問が出発点だったのですが、なにぶん参考となる文献が少なく、まして占いについて研究した、参考になりそうな著作がほとんどなくて、悪戦苦闘した記憶が……卒論のデキについては、きかないで下さい(汗)。この本を読んで、「そうそう、こういうことが書きたかったのよ〜!」と叫んでしまいました。もっと早くこの本が出てくれれば……あ、でも、その場合、わたしの卒論は成立しなかったわけか。ははは。