聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書))

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608416

感想・レビュー・書評

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  • 積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 25/56
    ’16/11/29 了

    永らくベストセラーの座にあった作品。

    3.11震災の後、被災地に行きたいが何をして良いか分からなかった糸井重里氏。
    Twitterで知り合った女性に避難所を訪ねて欲しいと言われた。
    その理由が、家が壊れ家族を失った話をしても、周囲には同じ目に遭った人たちばかり。それどころか自分より酷い目に遭った人もいる。
    自分の話を真剣に聞いてくれない。
    だからこそ、外部の人間が被災地に行き、話を聞くことで「自分が忘れられていないと気づく」のだという。
    その話から、筆者が「『聞く』だけで、人様の役に立つんだ」と気付くと言う話が印象的。

    外的要因のせいで金メダルの可能性を断たれ、三位決定戦に臨むことになった浜口京子さんのエピソードも印象深い。
    「私は今まで勝てって言ったことはないでしょ?でも、今回は勝ちなさい。銅メダルを取りなさい」(P79)その言葉で、「ただ茫然とするだけで泣くこともできなかった浜口選手が初めて涙を流し、試合場に戻ったときは、「あ、また、試合ができるんだ!嬉しい!」と思うことができという。
    そのエピソードが好きだ。

    日本語で話すアガワさんの質問に対し、一生懸命目を見て耳をかたむけるモーガン・フリーマン。
    「もちろん私は日本語がわからない。でも、あなたが真面目に質問をしてくれているときに、私も真面目な態度を取らなければ、失礼な気がしてね。」(P179〜180)
    僕もモーガン・フリーマンが大好きだが、この逸話を知ってより彼を好きになった。

  • 母親が持っていたので、借りて1時間で読了。

    聞く力のノウハウ本という感じではなくて、阿川佐和子のインタビュー能力がどのように身についたか、いろいろなエピソードが書かれている。

    自伝好きにはいいかも。

  • 人の話を聞ける人になりたいと思って読んだ。でもそれを実行するのは本当に難しい。でも、みんなでそうしましょうと阿川さんに言われているような気になりました。決して上から目線ではなくみんなで目指そうというのが良かったです。

  • うーん、そこまてでも。。

  • 数時間でぱっと読めてしまうほど読みやすい。
    その分、心に残ったキーワードも少ないかというとそうでもない。

    ・質問は1つ。柱は3つ。の部分は半構造化インタビューでの心得のように思えたし
    「会話は生」なのだからと心得る、は計画通りが正解ではないということだし
    話が脱線したときの「おっしゃるとおり!おっしゃるとおりではありますが、、」と、肯定してから話を反らすってテクニックも面白かった

    一番心に残っているのは、河合隼雄さんの言葉
    「ただ聴くこと。それが相手の心を開く鍵なのです」
    聞いてくれている、と感じるだけで 人って嬉しいものなのだ。自分の話を聞いてほしくない人なんかいないのだ。

    聞く力、というとテクニックのように感じるかもしれないけど
    結局は自分がその人と同じ目線で聞こうとしているかどうか?受け入れなくてもいいけど、言葉から発しているエネルギーとか沈黙とか。
    その流れをこちらから変えよう!とおもわず、相手の流れの中で泳げるか?
    そうゆう「あり方」が「聞く力」だと思った

  • インタビューが苦手な阿川佐和子さんが、インタビューをしていく中で学んで会得した方法。
    この方は、知らずに傾聴をしているんだなーという印象。
    時々、違う感じもあるけれど、大元は、傾聴。
    傾聴を勉強しようとしても、なんとなく難しそうに感じている方に良いきっかけ本だと思う

  • 阿川さんのインタビューで気をつけていることなどがエピソードを交えて沢山書いてありました。TVで拝見してもとても聞くことが上手だと思っていたので、勉強になりました。聞くことをこれから楽しみたいです。

  • 具体性
    目を見る
    2秒後に反応する
    相手のテンポにあわせる
    同調する

    知っていてもできていないことばかり。

  • 読了。

    易しい文体で書かれており、とても読みやすい。

    いろんな人に会えて話が聞けるってのは羨ましいなと思った。
    でも確かにそれが仕事となれば、いくら事前準備をしたところで緊張するだろうし、自分の範囲外のことであれば尚更。

    最近人の話を聞く自分の態度について考えていたところだったので、とてもためになった。

    本文の中でもハッとなったのは、自分はその人ではないのだから「わかりますぅ〜」って同調するのは危険。それにすぐそう言う奴も信用できないってこと。

    相手に同調されて、「わかってくれるぅ?」となることもあるけど、そうではないときは「あんたにわかるわけないじゃん!」と思うのに、私も言っているかもしれない。いや、言ってるな。気をつけよう。

    どちらかと言うと人と話すのは苦手なほうだけど、人と話したくなった。

    聞き上手になりたい。
    (160923)

  • 対談の中から聴くことの大切さを気づかせてくれる。カウンセラーと比べると少し物足りない内容

  • 読んでみれば、当たり前のことが書いてあるように思えるが、果たしてそれができているかどうか、人の話をしっかり聞けているかどうか。反省してみる良いきっかけ、改善へのヒントをくれる一冊。いかに、話を膨らませるか、そのヒントは相手の台詞にある。そういうったことが印象に残っている。

  • 何回でも読むべき

  • エッセイみたいな書き方。
    うーん…私にはどうも読みにくかった。
    話し言葉で書かれているからなのか、全然難しくないのにすごく読むのに時間がかかった。

    内容は難しくないし、悪いことは書かれていないのだろうけど、とにかく読みづらくて内容があまり頭に残ってない。

  • 著者の体験をもとに相手とのコミュニケーションを円滑にするコツを述べている。単なるテクニック本とは違って、具体的な例がたくさん出てくるので納得しながら読み進められる。
    特に相槌の打ち方についてのところが参考になった。

  • 2012年100万部突破のベストセラー(今現在は、120万部らしい)珍しく、すぐ読み終えた(恐ろしく遅読)。

    タイトルからすると、ノウハウ本のようだが、インタビューをするにあたっての直接的な心得みたいなものは、最初の方に少し書いてあるだけで、内容は著者のインタビュー体験談といったところか・・・しかし、もしかしたら、それは表層的な考えかも?

    本の最後の項目の中、遠藤周作の言葉。
    「・・・一見、躁病的軽薄に見えるこの話のなかに、実は奥深い意味と象徴を見つけることのできる読者と、それができない読者がいるでしょう」
    そして、阿川さんはこの言葉を人生の指針として大切にしているとのこと。そこまでの意味を持たせて書いたのかな?

    もっとも、この本、インタビューのエピソードは有名な人の話ばかり。文体も阿川さんらしく軽いので、読みやすくて、とっても面白い。単純にエッセイ集として読んでも充分楽しめる1冊だと思う。

  • 読みやすい新書。
    要点は相手が話しやすいように聞きなさいといつことだと思う。
    内容のほとんどは阿川さんの成功体験談。

  • 真新しい話ではないが文体が好印象。おちゃめなアガワさんのエッセイと考えればよし。アガワとカタカナなのが好き。

  • 「コミュニケーションの基本は人の話を聞くことだ」なんて講釈を垂れていたことが恥ずかしい。最も、聞くことが嫌いで話し好き。情けない面目ない!

  • 経験に基づく具体例がたくさんあり、日々の生活の参考になります。

  • 阿川佐和子さんがインタビューアの実体験を通して学んだこと、
    成功と失敗から努めている事など語られている。
    読みやすい文章でスラスラ楽しく読めた。
    聞く姿勢、相づちなど仕事のシーンで役立ててみようと思う。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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