- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166612437
作品紹介・あらすじ
乙武洋匡が三浦瑠麗に、その生い立ち、家族、孤独を訊ね、三浦が乙武の不倫騒動、さまざまなチャレンジでぶつかった困難に迫る!両者が聞き手と答え手となり、攻守を入れ替えながら、およそ一年にわたって続けた対話の記録です。どんな質問にもすべて受け切る。時には政治、社会を論じて、四方八方めった斬り、時には最もプライベートな領域にも踏み込む。話題の二人が包み隠さず語る過激で優しい対話集。
感想・レビュー・書評
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昨年の夏『孤独の意味も、女であることの味わいも』を読んだので、三浦瑠麗さんより乙武洋匡さんのことが知りたかったのです。
でも『孤独の~』の反響やそれについての感想が聞けてよかった。
それと瑠麗さんが鈴木涼美さんの本を読んでいると知り意外で驚き、興味を持ちました。
乙武さんの例の騒動については、
ここで初めていろいろ考えさせられました。
個人的に「不倫」については、「すごくイヤと思う時」と「なんとも思わない時」があるんですね。
自分がどこで区別しているかわからないけど、
乙武さんについては後者みたい。
それより、ずいぶん前に乙武さんが期限付きで小学校教諭をしていた「さわやかな姿」をテレビで見た気がするのですが、東西線高田馬場駅ホームで「このまま飛び込んだら楽になれるのかな…」と思うほど苦しんでいたそうです。
(例の騒動の時でも、そこまでは思わなかったのに)
確かに普通の公立小学校に乙武さんみたいな有名人が入ってきたら、まったく対等には関われないでしょう。
もし当時の同僚の先生たちがこれを読んだらどう思うかな。
きっと彼らも日々やるべきことで精一杯だったのではないかしら。
ただ、一読者でしかない私には、こういうことを書いてくれた方が面白いですが。
ただし、いろいろな仕事をしてきた乙武さんにとって、
〈唯一「ここが俺の主戦場だ」と思えたのは、教員時代の三年間だったのかもしれない。
あんなにつらかったのにね〉とのこと。
なるほどー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シャーデンフロイデ?本著でも、一番の友人として語られる夫の逮捕により、今、世間では三浦瑠璃への風当たりは強く、半ばゴシップネタと化している。それでも、逃げない。タイトルは、そんな今の状況とは全く関係ない。自らの生い立ち、生まれながらの個性から、逃げないという意味だ。五体不満足の乙武さんと、自らは女性である事をバックボーンとして語る。
乙武さんの質問の仕方、トークの配分や形式のせいだろう。本著は、ほとんどジェンダー論だ。それに加えて、流暢な三浦瑠璃の世間を一括りに別物と評価しての自分語り。こうした自己特別視と相対的な世間に対する無意識の尊大さが、三浦瑠璃叩きに繋がっていく。関わり方は不器用なのに、語彙だけ的確で器用な自己表現。この後の炎上を知る由もない、アンバランスな三浦瑠璃が見ていて危うい。
プリミティブなあいつは気に食わないという感情。障がい者と女性は似たようなハンデ。こちらも危うい、乙武さんの話ぶり。切り離せない個性に対し、その生きにくさを差異性として逆利用しながら付加価値化した分だけ、厳しい人生を送ってきた。付加価値で得しながら、差異で様々な色眼鏡に逢い、肉体のハンデを背負う。二人は前向きだが、行間に見る、対話が切ない。女性における肉体のハンデ、三浦瑠璃は性犯罪の被害者でもある。
今、三浦瑠璃の置かれた状況は分からない。ふふんと世間を嘲り笑っている気もするし、パートナーの苦しみに寄り添い深く傷ついているようにも思う。シャーデンフロイデの現代日本語訳は、メシウマらしい。最低な言葉だ。 -
出版社も、炎上目的で本を量産することが常態化してしまったと思います。とても話題なお二人なので、そのコメントも、もちろんコメンテーターとしての役割は、非常にあると思いますが、
なんというか対談から、なるほどなと視点を期待してしまう私からすると、正直な所、どうかなと思う次第です。
お二人とも、語る根拠を自身の「経験」から、
導くという話法は、私には、あまり受け入れるものではありませんでした。経験から、語るなんて当たり前じゃんと思うかもしれませんが、全くそうではなく、その経験から、智慧として導き出される知識は、正直、あまり人様の役には立ちません。
もう少し自分のソトの視点から語る方が、
有用な場合も多々あります。 -
思考法・考え方が好きな乙武さんと三浦瑠麗さん。読者がハラハラ、ドキッとする程の双方からの切り込み感で御二人への理解がより深まりました。
選挙目前の6月歌舞伎千穐楽で会場の外に出るとスゴイ満面の笑みで乙武さんが待ち構えていた時の笑顔が目に焼き付いています!! -
S図書館
お互い気が知れている間柄でかつ、自分の考えを持っている方達のストレートな対談だ
プライベートから社会論まで、つつみ隠すことなくお話していた
本音を言って正直でいい
三浦さんの当時小1のお子さんが、ベトナム戦争を夏休みの課題にした話がよかった
《要約》
117地図、登場人物、年表、説明を作り、
物事を構造化して見ることができるようになる
構造化しないと、自分の印象だけを述べるだけで相手の立場に立って物事を考えてみる前提となることを紙に落とし込めない
これは何も政治学に限らず、人間が他者と触れ合っていく上で基本的なこと -
三浦さんに「女性」としてどうなのか、と角度をつけて乙武氏が聞く。
男と女などを切り口にすることで、雑で政治的で、人目を引く話にする役を、乙武氏が引き受けているように見える。
三浦さんは、そこを丁寧に指摘しつつ、少しサービスとして、言える範囲のはなし、限定した話として答える。
この本の仕立てに、「炎上マーケティング」の匂いぎする。
勿体ない。 -
本の存在が解りました。
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インタビュー形式の自叙伝。なんか面白くない。
まとめようとしないでダラダラと話してるのが苦手だった。
立場が固定してる割に固定してませんよみたいな形で話してるのが好きではなかった。そして自分への批判の対応も固定している。うーん。 -
マイノリティのカテゴリを背負いながらも強い存在となった今は称賛される一方でSNSでは理不尽に叩かれ続けている。二人が「それでも、逃げない」わけがフランクな対談の中で明かされていく。