新装版 されどわれらが日々 (文春文庫) (文春文庫 し 4-3)
- 文藝春秋 (2007年11月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167102050
感想・レビュー・書評
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久しぶりに良質の小説を読んだ気持ちになれた。
力強く、哀しい物語詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学で自殺した女の子。睡眠薬をぽりぽり食べながら、速達で手紙を書いてたけど、どうやって出したんだろう。
その辺を、何回も読み返したけど、分からなかった。 -
── 柴田 翔《されどわれらが日々 19740625 200711‥ 文春文庫》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4167102056
── 柴田 翔《されどわれらが日々 1964‥‥ 象 19640800 文藝春秋》
/第51回芥川賞/累計186万部
…… 人間にとって、過去はかけがえのないものです。それを否定する
ことは、その中から生れ育ってきた現在の自分を殆ど全て否定してしま
うことと思えます。けれども、人間には、それでもなお、過去を否定し
なければならない時がある。そうしなければ、未来を失ってしまうこと
があるとは、お考えになりませんか。(婚約者の文夫との平凡で平和な
生活を捨ててまで、あえて新しい一歩を踏み出す節子の覚悟)
http://meiserihu.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-5f6b.html
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柴田 翔 作家 19350119 東京 /独文学/東京大学名誉教授
♀三宅 榛名 作曲 19420920 東京 /ピアノ/籍=柴田 翔の妻
♀柴田 暦 歌手 19‥‥‥ 東京 /女優/翔&三宅 榛名の娘
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http://booklog.jp/search?keyword=%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A9%E3%80%81%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%89%E3%81%8C%E6%97%A5%E3%80%85&service_id=1&index=All
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http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8809045.html(20141031 17:00)
上記サイトの他に、アマゾンのカスタマーレビューもあります。
(20141101)
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全共闘世代の、暗くて重たいインテリ小説。静かでシリアスな文体は、いまでも魅力的です。
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にくいにくい、最後のひとことに何も言えなくさせられてしまう。
庄司薫にも共通する、「少年いかに生くべきか」というテーマだとおもって間違いはないのだろう。大戦後ひと段落した日本にあってこそのぐにゃぐにゃした思いに突き動かされてというものなのだろうか、学生運動時代の青年たちの在り方というのは(あまりにも浅学)。
もちろん私はこういうテーマが大好きなのだけど、
どこかいまいち、おじさまの女性蔑視発言にもぶちっときてしまったのでもう無理です。受けとりかたが間違っていたのならごめんなさいとしか言えない。 -
芥川賞受賞作家。ゲーテに関する著書翻訳で有名な柴田翔。
灯台文学部英文選考の大学院生である主人公。主人公の婚約者節子は、結婚によって新しい生の意味を得ようとする。
そんな二人の暗中模索する話。 -
夏目漱石のこころのKの手紙のような手紙が続々と出てきて、閉塞感に包まれる。
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頭でっかちが主人公。これは作者にも言えることかもしれない。まわりの人間が2人も自殺しているのにそれが全く主人公の精神に反映されず、理解という言葉で片付けられてしまうのは、今の時代でさえ不自然。そして怠惰に続く物語にうんざり。最後の2章を活かして短くまとまれば、芥川賞受賞の青春未熟者小説としてうなずけるのに。同時収録の作品は描写が丁寧でおもろかった。
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飲み会の席、「自分は裏切った」という気持ちが今も消えない、と話してくださった尊敬する人からの紹介本。なぜこの本を薦められたのかがよく分かりました。そして、あの告白の意味もおぼろげに。
政治不在をいわれる日本にも確かにあった政治の季節、60年安保闘争の頃のお話。登場人物はみな東大在籍者を中心とするエリートばかり。彼ら彼女らが、生きるということに真摯に向き合い苦悩します。ただ、皆が一様に狭隘な心持ちで、独り善がりな自己挿話と偏執的な価値観に基づく独白(主に手紙の形で)を展開するため、共感からは程遠い感想を持ちました。時代の特殊性と言ってしまえばそれまでですが、彼ら彼女らのように生きることの意味を窮屈に突き詰めるのではなく、生きることそのものに価値を見て命を全うする。わたしはそんな人生を望みます。