- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167105631
作品紹介・あらすじ
山本七平、大江健三郎、安岡章太郎、丸谷才一、永井路子、立花隆、西澤潤一、A・デーケンといった各界の錚々たる人びとと文化、教育、戦争、歴史等々を語りあう奥深い内容の対談集。
感想・レビュー・書評
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著名人8名との対話。あらゆる話題にもついていける知識の豊富さに感銘。15年前の刊行だが、古さも感じない。11.8.17
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一番面白かったのは丸谷才一との対談かな、微妙に噛み合っていない感じがすごく良い、変な感想ですが。
あと大正天皇に対する評価というかその捉え方がすごく良かった、今まで読んだ大正天皇もので頭一つ抜けてる、私個人的には。
「うんと優秀な人間がああいうつまらない商売をさせれれば、おかしくなるのはあたりまえじゃないか」
こんな面白い言ってなかなかないでしょ、菊池武一先生、凄いっす。 -
司馬遼太郎と
山本七平、大江健三郎、安岡章太郎、丸谷才一、永井路子、立花隆、西澤潤一、アルフォンスデーゲンとの対談。
日本人とは何か?
鎌倉幕府ができることで、はじめて 人間らしい生活ができるようになった。
その前の歴史は 外国である という 司馬遼太郎がおもしろい。
永井路子が 鎌倉幕府のみ方がしっかりしているのに
驚いた。東方の 父系家族 そして 西方の母系家族。
ふーむ。日本のわずかな多様性が 息づいている。
その外国時代のことをかたる丸谷才一が
天皇が 恋の歌を歌わなくなった のが、
明治11年であり、そこから 天皇の役割が大きく変わっている
という 指摘が 凄いなぁ。
そうやって、みてみると 天皇とは 神主だったという説が
信憑性があって おもしろい。
山本七平との 軍隊談義。
兵器でないブリキの戦車から、
日本軍の嘘ででき、精神力だけで乗り越えざるを得ない状況。
統帥権と言うものが 一人歩きすることで歪んだ 日本ができていく。
大江健三郎との 教育 というテーマで
吉田松陰と正岡子規を語るのが、弟子の存在のしかたも
大きく変わってくるんですね。
どんな師匠になるのかが 大きなポイントとなる。
安岡章太郎と 高知という 土地柄から
日本人の 風土によって 違う 性質のものができ上がる。
立花隆との 空海をめぐっての話が
宇宙飛行士と つながっていく。
確かに、空海と言う存在は まったくの天才的なひらめきが
あったんですね。それを 宇宙飛行士につなげて
話を運んでいくのが おもしろい。
歴史の絡め方と味付けによって 料理することができる。
デーケンとの ユーモア論議が 何となく、
おもろい。なぜ日本人は ユーモアがたらないのだろうか。
司馬遼太郎は 対談の達人と言われるが
確かに、対談が 旨いねぇ。
歴史を 深く掘り下げ 人間のカタチをまとう中で
日本人とは何かを 明らかにしていく。 -
著者と同年代の著名人たちの対談集である。一見して賢者の知識比べのような様子。
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著者の、山本七平、大江健三郎、安岡章太郎、丸谷才一、永井路子、立花隆、西澤潤一、アルフォンス・デーゲン、との対談。立花隆の宇宙飛行士のインタビューを綴ったという「宇宙からの帰還」、読んでみたくなった。
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なんの話もできるだがしかし、それとなく歴史の話にもっていく司馬遼太郎が
すごい。
今回も感服しました。 -
3月21日読了。司馬遼太郎と8人の名だたる論客たちとの対談集。日本人の奥底に潜むもの、本質に迫る、とあるが私にはそのようには読み取れなかった・・・。ただ司馬氏の日本史、古来よりの日本の来し方に関する知識の深さには敬服する。自分が日本人である以上、その歴史や深層にある考え方についてある程度の知識を得ることは最低限の教養として必要だよなあと思わされる。
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対話になっていないような感じも見受けられるが
それはそういう世界なのだと受け止めた。
あまり目新しさはない。 -
081202(a 090109)
090404(a 090505) -
司馬遼太郎