新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫) (文春文庫 し 1-67)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105679

感想・レビュー・書評

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  • 生来人を引きつける力をもつ竜馬はそれを持っている。さらに、謙遜でもなく心から「ただの棒振り」という。そのような姿が英雄像に当てはまる。

    この時点ではまだ竜馬は、これから具体的に何をやっていくか、明確には決まってないが、こういう男(=竜馬)になるっていうしっかりした人物像は、頭の中にあった。
    彼の思想等がどう固まっていくのか、その変化に着目していきたい。

  • 2015/1/8読了

  • 面白すぎる、止まらない。

  • 坂本竜馬19歳から23歳。
    土佐の有名な人なくらいの予備知識。本当に自分の乏しい知識が残念なのですが…そんなわたしでも十分楽しめました。予備知識がないからこそすんなり、物語に入り込めたのかもしれません。剣豪だったことも、大男だったことも初めて知りました。
    桂小五郎と出会った場面で、小五郎を「偉い!」という竜馬がいいなあと思いました。爽やかで人間の大きさがわかります。
    これから先が楽しみです。

  • 今まで日本の歴史には全く興味は無く、学生時代も日本史が大の苦手教科だった。しかし日本人だし日本史を少しくらい知っておかないとと思い立ち、読みやすい歴史の小説を探し始めた。 そんな中、友人にオススメされ口コミでの評判も良いという理由だけで読み始めたのがこの小説である。 もともと坂本龍馬については薩長同盟くらいしか知らなかった私だが、その行動力の凄まじさや、多くの人から好かれる性格がテンポ良く描かれており、全8巻をスラスラと完読してしまった。 読後感はとても清々しく、たった100年ほど前にこんなに立派な方が存在したという事実は、日本人として誇らしく、日本のあるべき姿を少しでも考えなきゃと思わせてくれた。
    日本の近代史を知りたいと思い始めた人には楽しく読むことができ、さらにより深い知識を得たいと思えるような作品であった。

  • 折角この世に生まれたからには、何か後世に残せる良いことを成し遂げたいと思うことがある、仕事でを通して誰かと何かを作り上げ、涙したり、感動したりしたいものだ。



    世に生を得るは事を成すにあり。

    人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない

    心を変えろ、心を。日本を背負う気になってみろ。その気になって背負えば、日本などは軽いものだ。

    おもしろき、こともなき世を、おもしろく

    我死する時は命を天に返し、高き官にのぼると思いさだめて死をおそるるなかれ

    衆人がみな善をするなら、おのれひとりだけは悪をしろ。逆も、またしかり。英雄とは、自分だけの道をあるくやつのことだ

    先人の学問を自得する

    口はかたくあること

    俺は幸い、金に不自由のない家に育った、これは天の運だ。天運は人に返さねばならぬという。

  • 19歳から23歳くらいまでの竜馬の話。
    故郷の土佐を離れ、江戸で剣術修行に励む日々。
    剣の流儀の名前がかっこいい。
    北辰一刀流、神道無念流、鏡心明智流など。
    桂小五郎との出会いのシーンが好きだ。
    この1巻だけでもたくさんの登場人物がいるけれど、男性の中では桂小五郎が今のところ一番好きかな。
    剣が強くてクール。主役の竜馬よりも心惹かれるものがあった。
    乙女、さな子、田鶴など、竜馬の周りの女性たちも魅力的だ。

  • いわずと知れた司馬遼太郎の最高傑作。最後のクライマックスを迎えたところで、打ち震えんばかりに感動し、興奮した。
    この小説(著者の徹底した取材のため、一部ノンフィクション扱いされている)は坂本竜馬の功績や魅力を余すことなく後世に伝えている。身分の低い武士だった竜馬は、早々に藩に見切りをつけ、独立して倒幕活動をすることになる。
    恥ずかしいことに、本書を読むまでは坂本竜馬については、薩長同盟を結び、海援隊を作り、幕末に暗殺されたという程度の知識しかなく、彼の何がどうすごいのか全く知らなかった。
    剣術の修行をするすがすがしい青年時代、船の魅力にとりつかれ私設海軍の設立に努めた二十代、民主主義に基く近代国家を作るべく大活躍した三十代。
    海援隊は、貿易を主目的にした、商社のはしりだったということも今回はじめて知った。剣術の達人でありながら、竜馬は政治的な立身出世には興味はなく、貿易などの経済活動を活性化し、日本を生まれ変わらせようとした。大政奉還のアイデアは竜馬が立案したものだということも初めて知った。後に勝海舟が言うように、彼がいなかったら、現在の日本は違う形になっていたかもしれない。勝海舟との出会いも運命的であった。
    彼がもし維新後まで生きていたら、どうしたであろう。もともと幕府を倒したら表舞台から引退する意向であったというが、慶喜のように余生を送ったのであろうか。
    それにしても、司馬遼太郎の描く歴史上のヒーローはなんと魅力的であろうか。ただし、他の本で英雄化されている新撰組は本書を読んだら嫌いになってしまった。同じ幕末という時代をさまざまな参加者の視点から見るのは本当に興味深い。この本を読まずに死ぬ日本人は気の毒だとさえ思える。未読の人にはとにかくオススメしたい。

  • 2014.11.21
    3回目。いい男だね。

  • 話がわかりやすく、登場人物もみんな素敵で、楽しく読めた。
    幕末に興味が持てる。

    歴史上の人物に親近感を抱くことが出来た。
    続きが気になる!

  • あちこちで大絶賛されている本作を、今更ながらに体験してみる。まず、こんなに剣豪だったってことに驚いた。確かに、幕末武士の時代をのし上がったわけだから、いくら革命的頭脳の持ち主であっても、多少なり腕が立たない限り、歴史の表舞台には立てないか、と一人納得。結構な長編だけど、さすが司馬さん、読みすすめ易さと内容の深さのバランスは抜群で、読んだ感は結構充実している割に、サラッと読んでしまえる。これからの展開ももちろん楽しみです。

  • 歴史に興味を持つきっかけになればいいなと思ってこの本を読み始めました。一冊目で挫折するかもしれないと思っていたけれど、読んでみるととても読みやすく面白いので、ページを捲る手がとまりません。
    竜馬の人柄がなんだか可愛いし、竜馬にやきもきしながらも竜馬の事が大好きで世話を焼いてしまう周りの人々の様子にも笑ってしまいます。
    この竜馬が、これから歴史に名を残す人物へと変貌していくのかと思うと、鳥肌が立ちます。

  • 大きな男になる!!

  • ようやく手に取った。素直に面白い!
    まだ修行に明け暮れる時期の話だが、人間坂本竜馬の魅力が随所にあふれている。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー「ブックサロン」で登場。

    和田竜さんの人生を変えた一冊。

    ー読んだのは大学1年か2年の時だったんですけれども、それまで本というものを特に熱心に読む方ではなかったんですよね。で、大学生の時にすごく暇だった時があって。僕の名前本名なんですけど、母親が坂本龍馬が好きということがあって、竜という文字が入ってるんですけど、まあ、自分の名前の元ネタの本でも読んでみるかと思って、読んでみたら抜群に面白くって。(和田竜さん)


    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • 読み始めてしまった…。若き龍馬が江戸に上り、そして始まる風雲急の時代。だが龍馬はまだその波には乗らず、だがいつかはそれに乗ることを確信しながら、毎日を過ごす。

  • バイブル❗️

  • 司馬遼太郎さんの小説ではずれる事はありません!『竜馬がゆく 立志編』は竜馬が、あだ日本国のために何をなすべきか目覚める前の話。剛胆な竜馬像が書かれている。大河ドラマの龍馬像より、大男&無骨なイメージ。

  • 竜馬が江戸へ剣術修行に来た。
    桂小五郎や岩崎弥太郎も登場する。
    幕末の小説は初めて読むけど、
    竜馬が人に魅力に富んだ人に好かれる人物として描かれている。
    スラスラ読めるので、全八巻は長くなさそうだ。

  • 理屈よりも、気分なのだ

    泰平のねむりをさますじやうきせん たつた四はいで夜もねられず

    相手はどれほどの腕かはわからないが、たいていはおれで間にあうだろう

  • 当方、高校で暗記物として日本史に接していた、どちらかというと歴史嫌いの者で読了しました。

    読み終えてから気になり調べてみたら、話の流れは”大体は”史実に基づいているそうです。歴史自体が確実性があるものではないのは勿論のこと(見聞で話に尾ひれがついたり、死人に口なし等の事情により)、多少架空の登場人物も混ぜながらの話だそう。なので、”大体は”ということです。
    なあんだ、大体か。。とお思いの方もいるかもしれません。
    が!
    司馬遼太郎は、かなりの参考資料を手に取り書き上げたそうです。
    「ここからこの棚まで、ぜーんぶお願いします♪」
    という、私たちが一生に一度言ってみたいねと言うような事を参考資料購入して手元に置いていたとか??(私が拝見したのはインターネット上の情報なので確実性はありませんが)

    とにかく、つまりは日本史嫌いでも十分に竜馬の人物像に魅入られ、ページをめくる手が止まらない読み物でした。
    続きも読んでいきます!!

  • 2014年20冊目「竜馬がゆく(1)」読了。

    (私の中で)「坂の上の雲」に続く、司馬作品第2弾。司馬作品は、1度手をつけるとシリーズが長いので勇気がいる。が、今年は歴史シリーズをと決めているので、とりあえず1巻を読んでみた。

    予想通り面白い。そしてやはり幕末~明治は熱い。出てくる人物すべてが大物。その中でも竜馬は大物。坂の上の雲で、

    「明治もおわったあるとき、ある外務大臣の私的な宴席で、明治の人物論が出た。「人間が大きいという点では、大山巌が最大だろう」と誰かがいうと、いやおなじ薩摩人ながら西郷従道のほうが、大山の五倍も大きかった、と別のひとが言ったところ、一座のどこからも異論がでなかったという。もっともその席で、西郷隆盛を知っているひとがいて、「その従道でも、兄の隆盛にくらべると月の前の星だった」といったから、一座のひとびとは西郷隆盛という人物の巨大さを想像するのに、気が遠くなる思いがしたという。

    なんて話があったが、竜馬がゆくでは、

    「西郷(隆盛)自身の竜馬評を付記しておくと、―天下に有志は多く自分はたいていこれと交わっているが、度量の闊大なること、竜馬ほどの者はいまだ見たことがない。竜馬の度量の大きさは計り知れぬ」

    と書いてある。

    大山巌×5=西郷従道
    西郷従道×(月/月の前の星)=西郷隆盛
    その西郷隆盛曰く、「竜馬の度量の大きさは計り知れぬ」

    もう、どれだけの度量の持ち主なんだという話…

  • 大きく高い志

  • こんな有名で人気のある本なのに、ようやく取り掛かった。なんてオモシロイ!誰しもが云うように竜馬がとっても魅力的。こんな愛される人物像を書いた司馬さんはスゴイ!とことんスケールの大きい、なんかさわやかな竜馬。
    この記述に魅せられたファンが多いことに大いにうなづける。長編だけど、あっというまに読めるし、先が楽しみ。

  • 40年ぶりで読み返している。まだ、幕末の血なまぐさい場面はないので、読む方も構えなくて読める。龍馬の性格が好感が持てる。龍馬がこれから何をどう感じ、行動するのか楽しみ。

  • グローバル化だからこそ日本の生い立ちを知ることは大切。本書は、かの有名な坂本龍馬の伝記。本書に影響を受けて成功した者は枚挙に遑がない。幕末は外圧を受け、保守、改革が激突する時代、今の日本とも重なります。強烈な差別社会の枠組や自分の限界を超え、夢を実現させた竜馬。本書は諸君ら人生の羅針盤になるだろう。

    *推薦者(工教)K.O
    *所蔵情報
    https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00084681&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 読むと元気になる。まだ始まったばかり。

  • 乙女さんかっこいいいなぁ……。私もあんなお姉さんが欲しい。冴に男女の事を教わらない、色恋に初心な竜馬が新鮮。個人的には男女関係なく上手くやれる人というイメージがあったので。新選組の近藤さんとはまた違ったタイプの「男が惚れるおとこ」だと思った。

  • 数年に一度は読む竜馬がゆく。
    人生のバイブルになっている。
    一巻は竜馬の修業時代の話。
    よく竜馬がゆくは史実じゃないと批判されるが、坂本龍馬の人生をよりわかりやすくデフォルメしているだけで、竜馬が成し遂げたことをわかりやすく解説する入門本だ。
    一巻は特にオリジナルの竜馬像だが、それが却って竜馬に親近感を持たせる効果がある。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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