疑惑 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167106676

感想・レビュー・書評

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  • 映画を先に観たので、がっかり感がないでもなかった。ずいぶんと短い。

  • 松本清張の作品はこれが初めてである。

    進行して行く事件を同時に追うのではなく、すでに起こった事件を証拠を集めながら追うスタイル。

    明治時代の記述の際に読みづらい部分はあったが、描写も細かく内容的にはかなりディープなもので軽く読めるものではない。

    じっくり整理しながら読むことをお勧めする。

  • なれない雰囲気があって少し苦労したけど面白かったです。

  • 今月の25冊目。今年の138冊目。

    知り合いから清張作品の中でも面白いと聞かされた本。疑惑は確かに面白かった。メディアの過剰報道は、本当に危険ですね。自分にとっても、相手にとっても。「不運な名前」は読んでいる途中で飽きました。まぁ、「へぇーそうなんだ」くらいの軽い感じで読みましたね。

  • むかーし、テレビ放送で見た映画「疑惑」(桃井かおり、岩下志麻主演)が面白くて面白くて忘れられず、原作を読みたくなりました。

    「疑惑」は短編。映画版と違って、ものすごーくあっさりした結末。拍子抜け。映画の鬼気迫る容疑者(桃井かおり)と弁護士(岩下志麻)の対決は描かれていません。あの対決が面白かったんだよなー。

    これはもう、映画DVDがセットになったムック?「疑惑」を買うしかない。

    同時収録されていたもうひとつの短編「不運な名前」は、私はあまり興味のない題材(藤田組贋札事件)であることに加えて、あまりメリハリのない構成が退屈に感じてしまった。

  • 田村正和でドラマ化。見ようと思っていたのに、見忘れたので、原作を読んだ。原作は短編だったのが意外。
    でも、なかなか面白かった。ラストなぞ、なかなかブラックな感じで。
    1982年の作品だが、ぜんぜん古くは感じない。

    結局、原作では逮捕された妻がどういう人間かは、弁護人や新聞記者などによる伝聞でしか描かれてない。それが、真実をわからなくしてた気がする。
    マスメディアって怖いね~。真実はどうであれ、マスコミで報道されてしまうと、信じちゃうこともあるからなぁ。あの人ならやりそう・・・、そんな他人事の話が、もっともらしくなってしまう。

    ラストはドラマと原作では違った模様。。。

    原作に同時収録されていた短編「不運な名前」。
    んー、私には難解でわかりにくかったなぁ。読みにくかった。
    実際にあった過去の事件を検証する論文のような小説だった。

  • この作品は現代においては若干不利なのかもしれない。テーマが少し古いのだ。ただし、それは表っつらの部分であって、そのそこに流れるものは今でも通じるものなのは間違いない。現代にフリなもう1つの理由は古い資料の引用が多く、いわゆるカタカナ・漢字で書かれた部分があること。読みにくいよね。

    こういう作品は現代版に直されてもいいような気がする一方で、そういうのが出たら出たでオリジナルを出して欲しいと言いそうな自分がいる。

  • 実話を基にした話になると急に面白くなくなります。
    前に読んだ飛行機事故の話も面白くなかったです。

  • 夫への保険金殺人の罪で裁判を受けている元ホステスの鬼塚球麿子。状況証拠はすべて彼女の有罪を示している。ただ、彼女の国選弁護人だけが、彼女の無罪を信じていた。彼女の過去の犯罪の暴露記事を書いた新聞記者は無罪になった時の球麿子の報復を恐れて・・・。

    桃井かおりと岩下志麻の映画の原作。ただ本では弁護士は男だったし、話の終わりかたも全然違った。やっぱり桃井かおりの映画の最後の最後で見せた笑いが不気味だったから、映画の方がおもしろかったかなあ。

  • 「疑惑」
    「不運な名前」

    まず「不運な名前」は、ほとんど私の興味を引くような内容ではなかった。ので、内容についてはスルー。

    「疑惑」のほうはおもしろかった。ただ、最後の展開はだいぶ前から予測していたし、死んだ人間の死んだ理由も途中から「そういうこと」だということも気づいた。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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