宮部みゆき責任編集 松本清張傑作短篇コレクション 上 (文春文庫 ま 1-94)

著者 :
制作 : 宮部 みゆき 
  • 文藝春秋
3.71
  • (34)
  • (59)
  • (73)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 615
感想 : 62
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167106942

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 宮部みゆき氏セレクトによる松本清張氏の短編集。推理もの/人間の愛憎劇/歴史的事件の考察など描く視点は多岐に渡る。論評的な淡々とした文体に感じるものの、気がつくと引き込まれる作品多し。既読もあったが面白く読めた。「或る小倉日記伝」「一年半待て」「地方紙を買う女」などが印象に残った。自分の場合、各節にあった宮部氏の前口上は彼女の清張氏に対する熱い思いが伝わってくるので、一通り短編を読み終わった後に読みました。

  • 買った本。
    宮部みゆき選だったので買った。ミステリは、日本っぽいじめじめしたモチーフが多かったにもかかわらず、切れるものが多かった。そのギャップが面白い。

  • 宮部みゆきセレクションの松本清張短編集の上巻。
    第三章 歌が聞こえる 目が見える で紹介される「捜査圏外の条件」「真贋の森」が特に面白かった。
    被害者から、でなく容疑者からの視点でものごとが描かれていくのだが、全体的に淡々としていながら日常のすぐ隣にある犯罪的な匂いが感じられてとても面白かった。
    他の作品も読んで見たいと思う。

  • 宮部みゆき責任編集による松本清張短編集です。
    昭和の時代を感じさせるものが多いですが、その中には人間の本質が現れているように感じます。
    まだ、読みかけです。

  • すべてにヒントがある。

  • 実は初清張。周囲に翻弄されていく女性の哀しさには暖かい視線を、愚かな欲望から転落していく男性には冷徹な視線を感じるなあ。優しさと非情さ、寛容と否認。それが何とも言えないカクテルとなって、行間に満ち溢れている。

  • 今ドラマの影響で清張がブームになっているようです。今読んでもすごく読ませる作家だなあと感心します。中、下も是非読みたいです。ちなみに後半のノンフィクション(「昭和史発掘」「日本の黒い霧」)は読みにくかったので飛ばしちゃいました(^^;
    長編も読みたいな。主なものは読んでるけど何がいいかな。

全62件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松本清張の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×