- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167110062
感想・レビュー・書評
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東野圭吾のいつものミステリー感とはまた違った印象の作品。
ミステリー?ファンタジー?というよりヒューマンドラマって感じ。
最後泣けたなぁ。刺激は少なめだけど心温まった。
読んだ後に登場人物たちの気持ちに想い馳せてみるのも楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バス事故で平介の妻直子が亡くなる直前に娘の藻奈美と手を握った時、直子の意識が藻奈美に移り、藻奈美の意識を追い出してしまった事で、体は藻奈美その意識は直子となってしまいます。
退院後、平介と直子だけの秘密として、直子が藻奈美として新たな人生を歩んでいく過程の中で、其々の思いや言動等、両方の気持ちが共感出来る所が沢山ありました。
直子さんは考え方や言動が大人だと思いました。
先に進むためにそれぞれ決断を下すその姿は、感動させられたと共に、特に終盤の展開には、心が熱くなりました。また平介さんには幸せになって欲しいと思いました。
様々なストーリー展開や内容をタイトルである「秘密」の漢字2文字で表現される事も、また東野圭吾さんの凄い所だと改めて感じました。
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良かった
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個人的に微妙だった。ここで感動ポイント!というのが結構わかる感じで、読めば読むほど冷めていった。父が娘を性的に見るという描写も苦手。東野圭吾の小説はだいぶ前も読んだけど、その時も設定はよかったけど、なんか出オチ感があるとおうか、う〜ん、という感じ。東野圭吾をめっちゃ読む友達から薦められた作品だったような気がするけど、一旦離れて、別の作家の本もよんでみようかな。実写化のほうがいいのかな、どうなんだろう。
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切ない。本来なら悲惨な事故から前向きに生きていくことになるのだろうが、奇妙な現象のおかげで悲しみが和らぐ反面、複雑で前へ進んでいくことができない気がする。誰も幸せになれない悲しい話かな・・・
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主人公の思想や行動に一貫性が無いように感じて、そして行動が全般的にストーカーじみていて、終盤まで不快な気持ちで読んでいた。
それなのに結末が切なすぎて、"終わりよければすべてよし"を体現したような作品だった。
☆3.7 -
最後まで結論を明かさない東野圭吾のスタイルが良い。
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『秘密』全てが秘密なんですね。秘密を抱えて生きていく夫婦(?)
バス事故だけでは終わらない辛さ。
最後はハッピーエンドだけれども最後の秘密が一番切ない。本当に素敵なお話しでした。 -
現実では有り得ない話だけどリアルさがあり話にのめりこめた。とても切なく感情移入してしまった。
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東野圭吾さんの本、初読了。
推理小説のイメージが強かったが、この話は笑える要素が結構あって面白かった。
最後のデートでは、感動でくるかとハンカチまで用意したがあっさりと終わった。
衝撃の事実がラストに来て、展開が激しかった。 -
何年かぶりに再読。
オチはなんとなく覚えていたけど、
映画の内容とちょっとごっちゃになってる部分もあったので、全体的に新鮮に読めた。
分かりながら読んでたので、
最後の秘密の所での衝撃は、そりゃなかったけど。
それでも、東野圭吾の中では、
1番好きな作品かな。
どうしようもないことって、あるよね。
それは、自分の中での納得できる結論を
決心するしかないよな。
決めたら
それは意外にもスッキリするんだろう。
平介にも直子にも。
私も笑。 -
身体は事故で亡くなった娘藻奈美、人格記憶は妻直子。
そこから夫平介との秘密の生活が始まる。
現実ではありえないけどとてもリアルに描かれていてすごいなぁと
2人の視点になると切なくなるが共感もしてしまう。
最後まさかの展開となり「秘密」の意味を考えさせられた。感動と悲しみの感情でいっぱい。 -
読む手が止まらなかった!最後まで飽きずに楽しめた。
死んだ娘の体に妻の意識が宿るという、現実ではあり得ない設定が面白くて、すぐに物語に引き込まれた。
ラストの〈秘密〉に痺れた!
一体、何が真実なのか想像や考察が膨らむ。 -
「秘密」というタイトルは最後まで読んでようやく意味が理解できる。
現実世界ではあり得ないようなあり得るようなことが描かれている。
自然と物語に自分が吸いつかれてしまうくらい読み入る事ができる本。 -
自分の中では現時点で1番好きな小説。
読みながらもモヤモヤしたりとウルっときたりと感情をとても揺さぶられた。読み終わった後しばらくなんとも言えない気持ちだった。