新装版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫) (文春文庫 い 4-57)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167142582

感想・レビュー・書評

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  • この巻も良かったです。どの話も平蔵らしいおさめ方で、安心して読めました。特に『大川の隠居』等で、平蔵のお茶目な面も見られて楽しかったです。

  • 今回収録されている話は、
    「礼金二百両」、「猫じゃらしの女」、「剣客」、「狐火」、
    「大川の隠居」、「盗賊人相書」、「のっそり医者」の七篇。
    「礼金二百両」は、話の冒頭で火盗改メの運営資金捻出について触れられている。仕事内容に反比例するような予算額のため、長官に就任した者の私財を売らないと十全な捜査ができないというのは、誠に大変な話。「寛政の改革」の時期にあたり、倹約が尊ばれたのだから、さらに困難といえる。
    「剣客」は同心沢田の剣の強さを実感できる話。お気に入りのキャラになった。酒井祐助もいいけど、沢田小平次の出番もこれからさらに増えるといいなぁ。
    「のっそり医者」は敵討ちに関係する話だが、1巻の「暗剣白梅香」と同様、仇を探す方が徐々に暗黒面に落ちていく。一人で仇を探すのって、この時代では絶望的ともいえよう。

  • 鬼平も人の子なんだなぁーって思える「大川の隠居」はつい、くすっと笑っちゃうそんなお話で好きだ。
    登録してないけど、1巻以降順番に消化中。一応都内在住のため江戸の地理(ってほど立派じゃないけど)が頭にあるからそこも楽しめる。
    そして無駄に「天下繚乱」のルルブが欲しくなる罠。

  • 20120914 文句無し。面白い。みんなが生きているようで話しがどんどん進んで行く。

  • 大川の・・・、テレビ版では大滝秀治さんがやっていたよなー。

  • 913.6 イ (6) 登録番号8911

  • 火盗改メの組織としての核が平蔵と部下たちの全幅の信頼関係にあり、平蔵は「いろいろな人間たちの、いろいろな心にふれあい、憎みながらあわれみ、あわれみながら闘わなければならない」この仕事がやめられないと言っている。
    そんな新年の私邸で、久栄に語りかける平蔵の姿が描かれている「礼金二百両」が最も印象深い。

  • この巻は本当に充実の一冊。様々な魅力の話が詰まっている。地味なのも派手なのもどれも良い。

    鬼平はいつも通り格好良い。おまさメインの《狐火》が緊張感あって切なくて好き。

  • 「大川の隠居」が良い。ほのぼのとした温かみから、安心感が伝わってくる。11.8.14

  • 読書完了日2010年10月10日。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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