新装版 鬼平犯科帳 (8) (文春文庫) (文春文庫 い 4-59)
- 文藝春秋 (2000年6月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167142605
感想・レビュー・書評
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鬼平犯科帳 (8)
「流星」:上方の“生駒の仙右衛門”と関東の“鹿山の市之助”が手を組み、鬼平さんを苦しめます。
その手段は、火付盗賊改方の同心の家族を次々に殺害しつつ、強盗もするという卑劣極まるやり口で、流石の鬼平さんも「おれのもっとも痛いところを衝いてきた」と青ざめる程・・。
勿論、ここまで“鬼の平蔵”を怒らせて悪党たちが無事なはずはありません。終盤の怒涛の捕り物に胸がすく思いでした。
「あきらめきれずに」:鬼平さんの剣友、左馬之助さんの純情さが良いですね。幸せになって頂きたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々に鬼平さんの続きを読む。
左馬之助の実直さが好ましい。最後には惚れた娘と添い遂げられてよかったなぁ。平蔵夫婦も一安心だろう。しかし元旦那と未だに手を切れてない風?なお静さんで大丈夫なんだろうか、と少し不安になる。
「流星」では以前平蔵に粋ないたずらをやらかした大川のご隠居が再登場。穏やかな余生を過ごしていたはずの爺っつぁんが卑劣な勤めの片棒を担がされたのには胸が痛んだ。そして平蔵の情けが泣ける…。
悪党どもが一網打尽にされるところは何度読んでもスカッとするし「神妙にせよ!火付盗賊改メ長谷川平蔵である!!」に毎度しびれる。安定して楽しめる鬼平シリーズです。 -
鬼平犯科帳。
この人の小説に出てくる食べ物は、どうしてあんなに美味しそうに思えるのか、いつも不思議。 -
「あきれた奴」容疑者を信用して牢から連れ出し、逃がすなんてあり得ない。「あきらめきれずに」盗賊の首領に再度言い寄られずるずると逢引を繰り返すお静さんが左馬之介と結婚した。何の御咎めもないのが不可解。11.9.28
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用心棒おもしろい。こういう話好きだ。
ちょこちょこでてくる友人岸井左馬之助が最後の話では嫁をもらっていた。 -
文春文庫