新装版 御宿かわせみ (5) 幽霊殺し(文春文庫) (文春文庫 ひ 1-86 御宿かわせみ 5)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167168858

感想・レビュー・書評

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  • 源三郎の恋、切ない。
    最終話のさらわれた子どもを利用した押し込み強盗の話も心に残る。
    まだ夫婦になる前のるいと東吾の関係も応援したくなる。シリーズをひとつひとつ読んでいく楽しみがあるのは嬉しい。

  • 「奥女中の死」の中の"永代橋からみる大川は、男が二人で歩くには惜しいような朧月夜であった。"この一文がすごい好き

  • 律儀で人のいい有能な定廻りの旦那、畝源三郎には、ぜひ幸せになってほしい。

  • 今回は男女の機微に触れる話題が多く感慨深かった。

  • 源さんにやっと春がくるのかしら、と思いきや残念な結果に…。でも、いつか源さんには幸せになって欲しいなぁ。“かわせみシリーズ”読んでいきたいと思うのですが、どうも東吾が絡んだことで、やきもちをやくるいさんが好きになれない。 凛とした芯の強い女性が好みの私としては、あまり男性に依存する女性は、ちょっと…。 まぁ、私の好みはどうでもいいのですが、るいさんにもっとしっかりして欲しいなぁと思いながら読み終えました。

  • またしても源さんが悲しいことに。
    (「源三郎の恋」)

    早くかみさん世話してやらんとな、とか
    口だけで言ってないで、
    本当に早く何とかしてください、東吾さん。

  • 5
    るい、折角八丁堀を出て新たな人生を歩き出したのに焼き餅焼きのすぐ泣く弱い女になっているのが残念。新八よりは東吾の方が高感度いいけどねぇ。畝さんは同心大久保の役回りか。いつも事件に巻き込まれるるいが今度はるい目的でさらわれる。

  • 『御宿かわせみ』シリーズ第5弾。

  • 御宿かわせみシリーズ 新装版 第5段

  • ・恋ふたたび
    ・奥女中の死
    ・川のほとり
    ・幽霊殺し
    ・源三郎の恋
    ・秋色佃島
    ・三つ橋渡った

  • 「恋ふたたび」「奥女中の死」「川のほとり」「幽霊殺し」「源三郎の恋」「秋色佃島」「三つ橋渡った」収録。
    「恋ふたたび」の母子が周辺に加わる。「源三郎の恋」はタイトルで期待したんだけど、進展なし。それぞれの話はシリーズらしく可もなく不可もなく一定レベルを保っている。相変わらず、極楽蜻蛉の東吾がもてて面白くない(笑)

  • るいさんが、やきもち焼きなのが面白い。

  • 「御宿かわせみ」シリーズ5作目。

  • 【7作収録】
    ・薬種問屋の跡取り息子が殺された。異母弟にあたる後妻の連れ子・正吉と母親・おとせに疑いがかかるが・・・
    ・水戸家大奥から暇を取り実家に戻った奥女中。周囲に存在が浮かび上がる謎の男とは?
    ・道場近くの紙問屋の息子が婚礼の夜に遺体で発見された。第一発見者はおとせと花嫁。犯人とその目的は?!
    ・死んだ女房の幽霊が出現し、小袖や珊瑚のかんざしを要求する料理屋。盗賊のしわざと思って刺し殺したところ、その正体はなんと女中だった
    ・健康を害した乳母の見舞い先で尼僧に恋をした源三郎。そんな折、近所に住職が殺されて・・・
    ・菓子屋の名前をかたり、毒入りの饅頭を配る事件が起こる。かわせみのお吉も被害に遭い、犯人の手はついにるいへと伸びる
    ・捨て子を改心して迎えに行くふりをして押込みを図る一味。折りしもかわせみには赤ん坊連れの夫婦が滞在しているが・・・

  • くま様んちへ船に乗ってお引越し。

  • なんだか今回、るいが結構嫌な女。長いつきあいの中では、そんなこともあったろうと思うんだけれど、やきもちばっか妬くし、いやみなせりふもあったりして好きになれない。今回の主役は東吾。いろんな捕り物を解決していくけど、いちいちごもっとも。前回までに結構進んだかに思えた東吾とるいの関係が、ほかの女が現れたりしてちょっと後退した感じ。

  • 御宿かわせみシリーズ第5巻。31巻まで読んでから、いきなり5巻に戻ったら、なんかちょっと調子が狂った。まだ結婚していないるいと東吾なので、東吾がいかに兄夫婦の目を盗んで(?)かわせみに泊まりに行くかが面白い。それにるいが、後の巻よりもよっぽどおきゃんに書かれていて、結婚してからずいぶん大人しくなってしまった感じがした。【2007年1月23日読了】

  • 御宿かわせみシリーズ5作目。

    幽霊なんか殺せない。
    その実を知ればなんてことはない。
    幽霊話などは結局当時の純粋な人達が小ずるい不純な人間の話を真に受けて伝わったんじゃぁなかろうか、って思う。

    短編。
    るいと東吾が夫婦になるには、
    当時じゃぁ、宿屋をるいがやめないと無理なんだろうなぁ。

  • 時々思うのだが,「御宿かわせみ」は会話の中に,稀にひどく現代的な言葉遣いが混じる事があって,鼻白まされることがありますね.
    まさか平岩弓枝が台詞回しの考証で失措じるとは思えないので,故意にやったのが滑ったということなのだろうか.

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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