メロンと鳩 (文春文庫 よ 1-32)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167169329

作品紹介・あらすじ

処刑を目前にした死刑囚と面接委員との心の交流を描いた表題作はじめ、生と死のドラマ十篇。「鳳仙花」「苺」「島の春」「毬藻」「凧」「高架線」「少年の夏」「赤い月」「破魔矢」収録。(曾根博義)

感想・レビュー・書評

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  • 死を目前にした人間の心のうちがどんなものか。表題作「メロンと鳩」は考えさせられるものがあった。「苺」もおもしろかった。

  • 近年まれにみる名作短編集。刑に服している方々が登場します。
    どのお話も、詳細が記されているわけでもないのに、なぜか引き込まれ、その人となりが浮かんでくるから不思議。
    最近はひとりで「吉村昭祭り」なるものを開催し、同氏の本を大人買いしているのですが、そうせずにはいられないほどの魅力が、同氏にはあるのです。

  • 死というものが実に客観的に描かれています。いまひとつ入り込めなかったのは、世代の問題か、感覚の問題か。

  • 吉村氏の生と死シリーズ。こっちは読む人を本当に選ぶと思う。昨今の死刑囚はなんともアレな人が多いけど、この作品における死刑囚は本当に人間味を感じる。

  • 2011.10.11(火)¥230。
    2011.10.13(木)。

    短編集。メロンと鳩、鳳仙花、苺、島の春、毬藻、凧、高架線、少年の夏、赤い月、破魔矢。

  • 薄気味悪い。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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