ニッポン清貧旅行 (文春文庫 し 6-35)

  • 文藝春秋
3.53
  • (8)
  • (12)
  • (33)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 124
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167177355

作品紹介・あらすじ

いま、貧乏は貴重である。体験しようと思ってもなかなかできるものではない。“ひがむ・ねたむ・そねむ”を合言葉に貧乏旅行の道を究めた奥の深ーい一冊。傑作エッセイ15篇。(中島らも)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 先輩から借りたエッセイ。寿司の騒ぎがサイコーだった。寿司は好きなんだが寿司屋が嫌いと言う人が多いという。確かに入りづらい。店主が
    「さあ、何から馬鹿にしましょうか」というポーズになる。笑いました。1993年の内容。懐かしい時代を思い出しました。

  • 2014 9/7

  • この一冊はすこぶる面白いんだけれど、これまで読んだ東海林作品とは少し違う。ちと辛口にて、それがまたよい。そこにはしっかり配慮もあって、ホッとさせてくれる。

  • この人の本は実は結構読んでいるんだけれども、着眼点がいいとか発想が面白いとかいうこと以前に、文章力が凄い。短い言葉に「文学」を感じさせる。引用したのは韓国旅行で犬鍋を食べたときの懺悔というか言い訳というかそんな一節なんだけれども、素晴らしい表現力に嘆息する。
    デリケートな問題を見事に書き切っている。
    言葉っていうのはこう使うんだ、と教えられているような気がする。
    映画の名台詞のような「酔える一節」がこの人の文章には、ある。

  • 「ニッポン清貧旅行」3

    著者 東海林さだお
    出版 文藝春秋

    p16より引用
    “スーパードライをとりあえずけなす。
    ああいうのはビールじゃない、と言う。
    飲んだあと鉄っぽい味が残るんだよね、などと言う。”

     漫画家でありエッセイストである著者による、
    日常や旅行などの出来事について描いた一冊。
    お寿司についてからB級グルメツアーについてまで、
    いつもながらの楽しい文章とアイデアで書かれています。

     上記の引用は、
    グルメ馬鹿についての項の一文。
    某有名グルメ漫画の影響なんでしょうか、
    物事を批判的に見るのは姿勢の一つとして、
    悪くは無いと思いますが、
    食べ物に関してあまりにも多く的はずれに批判するのは、
    好きではありません。
     同著者の丸かじりシリーズと同じくらい、
    食べ物に関する話題が多いので、
    減量中は読まないほうが良さそうです。

    ーーーーー

  • 090307(n 090411)

  • 風呂は狭くて汚くて、ぬるくてチョロチョロで。
    部屋は狭くて汚くて、ゆがんでるのがよい。

    「現代貧乏旅行」というエッセイが最高に面白いです。

  • 脱力系エッセイの雄、東海林さだお先生によるエッセイです。今、貧しいことが貴重だ!と貧しさを追い求め温泉旅行に繰り出す「現代貧乏旅行」をはじめ、「日本盛り合わせ旅行」、「ジワジワ輪島」、「韓国B級グルメツアー」と、旅行ものを中心に収められています。

    発想の豊かさとやる気のなさが両立して、良い感じに力が抜けきった名作です。

  • ああ!!!もうやってくれるよ
    東海林先生!!
    清貧がトレンディだなんて(笑)
    しかもなめ茸にアソコまで
    突っ走れるなんて(笑)

  • さくさく読める、この読みやすさ。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東海林さだおの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×