村上龍対談集 存在の耐えがたきサルサ (文春文庫 む 11-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (695ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167190040

感想・レビュー・書評

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  • 時間があれば。

  • 村上龍の対談集。
    対談相手の顔ぶれは豪華そのもの。

    中上健次、柄谷行人、坂本龍一、浅田彰、河合隼雄、蓮実重彦、庵野秀明、奥村康、渡部直己、妙木浩之、黒沼克史、小山鉄郎、田口ランディ、小熊英二。

    なかでも中上健次、柄谷行人、浅田彰、河合隼雄、蓮實重彦との対談が面白かった。
    それぞれが好奇心旺盛で、その知的欲求心とまたそれに対応する偏愛に素直。

    それを象徴するような中上健次の言葉。

    「野蛮じゃない奴は教養がないんだよ。野蛮の量と同じぐらい教養があってね」

    そして蓮實重彦さんの村上春樹批判笑
    賛同します。

  • 一番おもしろかったのはウイルスの話。根源的な欲望を否定すべきでないと思った。満足度7

  • 俺は村上龍が好きだから、特に小山鉄郎の章は読んでいてドキドキした。
    それに村上龍なんかより知識と思考がドライブしてる奴がたくさんいる。
    座右の書。

  • アメリカに飼われていて、それに気付きもせず、経済的にとっても豊かだけど、そのすぐ先にある危機に全く気付かない平和ボケの日本人を徹底的に嫌悪する村上龍がギラギラ語る対談集。
    若くて断定的で、背伸びした難しさにちょっとクラクラするが、とにかく無条件に勇気づけられる熱い本。

  • 2012年8月19日読了。村上龍と14人の各界の専門家たちとによる対談集。タイトルは中上健次との対談の際に出たフレーズから。初版は1999年刊行で、対談で取り上げられている村上龍作品は「五分後の世界」「ヒュウガ・ウィルス」「共生虫」など。村上龍がまだ経済にはまっていない頃。対談相手も中上健次、柄谷行人などの文芸評論家、坂本龍一や庵野秀明(ラブ&ポップを実写映画化)といった音楽・映画界の著名人など多岐に渡るが、特に免疫学者奥村康氏との対談が読み応えがある。誰が相手でもお前結局自分に興味のある分野について自分の仮説をとうとうと語っているだけじゃねえか、という気もするが・・・門外漢の作家が専門家と会話をするのに、相手の話をハイハイ聞いているだけでは意味もないな。何回か否定的に取り上げられている村上春樹氏のことは、同姓の作家ということでさすがに意識をしているようだ、できれば春樹氏と対談をやってとことんブンガクについてやり合ってほしい。(気の合わない専門家とは対談をやらなさそうだが)

  • スリリングな対談集。閉塞感ってのが、かれこれ30年近くずっと続いているんだなと。

  •  村上龍がどの対談でも、監督をした自身の映画の話をするあたりが可笑しかった。この対談集の収録は平成2年から12年の10年間の長きにわたるものであるにも関わらずである。よほど、作品の出来不出来が気になるのだろう。合わせて、中上健次は最後の日本近代文学作家なのだとか、要所要所に彼の名前が上がる。表題にもある二人の対談は何のことやら、二人がお互いを上げたり下げたり、居酒屋で微妙な距離感にある上司と部下のような様子だ。結局、彼も小市民なのだ。最近のTV番組を司会する村上龍を見ていると息苦しさを感じる。

  • 2008年77冊目

  • 存在の耐えがたきサルサが良かった。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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