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- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167242053
感想・レビュー・書評
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明治維新から今にまで続く、日本人のメンタルモデルの変遷を理解しようと手に取った。題名から想像するような「歴史年表的」な筆致ではなく、全体的には散文的で、著者の想いが濃くて、いまいち入り込めないところも多い。一番印象に残ったのは、司馬遼太郎の「坂の上の雲」への記述。司馬の書いた明治の「明るさ」は、「合理的精神のもつあかるさ」であるという。その後、日露戦争からその「あかるさ」は消え、暗い精神の時代に入っていく。これは、いまの企業組織にも通じる点。合理主義ではない、素直に現実を視る、あかるい合理的精神が組織にも必要と考える。
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文藝評論家の桶谷秀昭による、昭和の「精神史」。<BR>
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本書は戰後の思想・精神を概觀してゐる。<BR>
戰後の昭和といふ時代を「思想」といふ觀點から俯瞰する試みは他に寡聞にして聞かない。<BR>
その意味で本書は、かなり難解な部分もあるが、貴重な存在だと思ふ。<BR>
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2004年7月10日讀了
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