- 文藝春秋 (2011年10月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167259273
感想・レビュー・書評
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蜀推しので、最高に楽しく読めました。
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さて俄然興味が湧くのは張魯である。漢中で平和そうな道教国家を主催、成功した大平道なのかなー。曹操に降伏するけれどもね。
のらりくらりと劉備はついに入蜀。
龐統がこんなあっさり退場するのかと愕然。
荀彧がさらにあっさりで唖然。 -
劉備の入蜀、張魯の魏への降伏などを描く。
龐統の死など、何かすべてが淡々と語られている感あり。 -
あくまでも『正史』準拠の淡々とした展開が新鮮で好感を覚える。冒頭の劉巴のエピソードが面白い。
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このころの周瑜は辛くて見てられないみたいなところがある。
間を持たせたり感動的な演出をしたりすることなくサクサクころしていく宮城谷三国志だけど、たまにしみじみとしてしまう記述があるのが救いかな。
劉備はもう失うことができないから、ひとつひとつの失策が大きく響いてくる。
長坂で大逃亡を繰り広げてた頃が楽しさ(?)のピークだったかも。
孫権贔屓で読んでても合肥の遼来来は痛快。
曹操の孫権に対する高評価はなんだか面映ゆい。
じゅんいくエピソードは有名だからいいよね?と言わんばかりのあっさりさ加減だったね…… -
7巻は、三国志の一番美味なあたりですが、宮城谷さんの味付けで、おいしいです。
劉備の成都攻略。使者としての簡蕹の存在感。
合肥防衛戦の張遼と李典の奮戦。
戦場での曹操と韓遂のやり取り。
曹操が「四つの目に二つの口があるわけではない。」と言うところ。
やっぱり、胸が弾みます。 -
劉備とは何者か、第七巻ではその問いかけが重要な意味を持つ。華北にいた頃は呂布や曹操に勝てず、逃げ回ってばかりいた流浪の将にも、荊州では妙な後光が差し始める。赤壁において彼は呉の属将だったのか、それとも同盟者だったのか。この定義はその後の荊州南部と蜀の支配を正当化できるかどうかを判定する上で重要なポイントだが、宮城谷さんは正直に筆を進めていく。その行為は武力侵攻だったかもしれない。しかし、単に武力に勝っていたから地を得たのではない。3日で得られたはずの成都に300日を費やす。そういう姿に、いつの間にか大人の徳が漂っている。劉備の輝きが増す分、大人の態度に徹せない孫権は分が悪い。
南方の王者たちの成長もさることながら、北方の支配者として地歩を固めていく曹操も見逃せない。曹操は西方で、馬超と韓遂の連合軍に負けずに勝つ戦いを演じる。篭の鳥になった天子は無益な抵抗を試みるが、衰微した天子と華北を経営する曹操と、どちらに徳があるのだろうか、という筆者の自問が始まる。彼は魏王に登る。既に60近い曹操が残された生涯でどこまで高みに登るのか、それもまた楽しみだ。 -
丁斐の小悪党っぷりの話が面白かったです。
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劉備、いよいと蜀に到る。曹操は、魏王となる。
合肥の戦いは、よくしらなかったが、孫権の大軍を相手に張遼、楽進、李典が奮闘するシーンは震えた。 -
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文章の中身は全く文句なく素晴らしいのですが、巻頭部分にある地図が余りにも貧弱で隔靴掻痒の感ありです。例えば、合肥という地名は記されておらず、「三国志事典」(岩波ジュニア新書)ではじめてわかりました。でも、公安という所は両書とも記載されていません。それに、デジタル化の時代ですから、地名と人名の索引は別巻として発行して欲しいものです。その時に是非とも充実した地図も掲載していただきたい願っております。これほどの力作を活かすためにもお願いしたいと思います。
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劉備の冷徹というか超然的な判断力については作者の分析が的を得てる気がする。
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赤壁後、劉備の益州(蜀)攻略の巻。
いよいよ劉備が蜀を興し、三国志が最も面白いところでしょうか。
章のタイトルにも「龐統」、「法正」、「馬超」、「張遼」などが並ぶ。
もっとも宮城谷版では英雄譚に頼らず、あまりなじみのない人物の治績などを紹介していく。馴染んだ吉川版三国志を更新していくような感じだ。
「張遼」での合肥の戦いはファンサービスか。 -
っっh
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幸運は受けるだけでも触るだけでも得ることにはならない。何があっても離さない握力が要る。劉備が変わり始め。三国鼎立が形を成し始める時期。非常にドラマティックな時期であるはずなのだが、筆の運びは相変わらず淡々水の如しである。それでいて面白いのはこれまでにない全く新しい三国志だからであろう。英雄たちの理に適った言動は、非常に分かりやすく現代の自分たちの型見本ともなるものであり、純粋に新鮮な感動を覚えた。周瑜、享年36歳。呉は稀代の名将を喪ったことで天下を経略する道を断たれる。同じく享年36歳。龐統士元。劉備にとっても大きな痛手であったに違いない。埋もれていた英傑たちを列伝形式で蘇らせる方式も非常に良かった。
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今回は、周瑜の死から魏国建国まででした。
宮城谷三国志では、他の本で活躍しない武将が活躍するので、毎回楽しいです。
今回は、徐晃、費観、劉循です。
(他にも、たくさんいたのですが読んでるうちに忘れちゃいました・・・)
逆に株を下げたのは、ホウトウ、馬超、夏侯淵、といったところでしょうか。
(荀彧の死の記述は悲しいくらい、あっけなかった・・・。)
文体に慣れると、読みやすく読了までのスピードが飛躍的に伸びました。
次は誰が心に残り、誰に失望するのでしょう?
(失望するのは僕だけですね)
次巻も楽しみです。 -
何気に巻末の宮城谷さんによる仏教の話なども面白い。
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おもしろいなぁ。小説としては情報が細かすぎて読みづらい感があった今までが、俄然生きてきたんじゃないか?
それぞれの来歴を踏まえた役割がかえってわかりやすい。
次はまた来年かぁ。待ち遠しいなぁ。 -
劉備、益州を取る
曹操、魏建国 -
正史準拠型三国志、第7巻は劉備の荊州鎮撫から合肥戦、潼関戦、益州入城、魏王即位まで。
三国鼎立を控えて、いよいよ役者が勢ぞろい。「暗愚」「名将」で片づかない濃いキャラクターたちに、複数勢力の視点から描かれる立体的な人格解釈がますます光る。韓遂の曲者ぶりが素敵。
著者プロフィール
宮城谷昌光の作品
