千日の瑠璃 下 (文春文庫 ま 3-8)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167281083

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  • 季節は流れる、それは必ずしも穏やかではない。

    人は笑い、泣き、おののき、まぐわい、眠り、押し黙る。

    世一という、天才的な研ぎ澄まされた感性をもった不遇な少年と、

    その世一の飼うオオルリを通し

    全編

    森羅万象すべてのものに宿る、言霊によって

    人間の業というものが

    透徹された宇宙の中で、淫らにうごめきながらも

    とてつもなく強靱なものであるということを

    思い知らされる。

  • これはもう絶版になっていて、入手が困難です。

    図書館などで借りるしか読む方法はありません。

    しかし手元においておきたい一冊です。

  •  十数冊の本を併読するのが常であるこの私が、他の本を手にすることが不可能となった。一ページごとに変わる主語。千の視点から紡ぎ出される物語。まほろ町という架空の土地は、さながら小宇宙と化し、主人公である世一少年を中心に魂の劇が展開する。

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著者プロフィール

1943年、長野県飯山市に生れる。国立仙台電波高等学校(現在の国立仙台電波工業高等専門学校の前身)卒業後、東京の商社に勤務。66年『夏の流れ』で第23回文學界新人賞を受賞。同年、同作で芥川賞を受賞し作家活動に入る。68年に郷里の長野県に移住後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける。また、趣味で始めた作庭を自らの手による写真と文で構成した独自の表現世界も展開している。近年の作品に長編小説『我ら亡きあとに津波よ来たれ』(上・下)。『夢の夜から口笛の朝まで』『おはぐろとんぼ夜話』(全3巻)、エッセイ『人生なんてくそくらえ』、『生きることは闘うことだ』などがある。

「2020年 『ラウンド・ミッドナイト 風の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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