海岸列車(上) (文春文庫 み 3-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167348076

感想・レビュー・書評

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  • もう、読むのは何度目でしょうか
    大好きな宮本輝さんの小説の中で
    数々の物語上の人物の中で一番好きな人
    手塚夏彦と高木澄子が出てくる小説

    読むたびに、かおりや夏彦に会いたくて仕方が無くなる
    ボウ・ザウナの生き様に涙が出そうになる
    出てくる人たち皆が愛おしい

  • 以前はとても好きな一冊だったのですが、東日本大震災後に読み返してみたところ、どこが良かったのかよくわからなくなりました。

  • 妻子ある戸倉に恋をする26歳のかおり。上巻では発展しない恋がどんな愛へ変化するのか。

  • 読了日不明

  • オススメされて読んだ本。すすめられなかったら一生手に取らなかったかと思うと、本との出会いも縁ですね。
    内容に関する感想じゃないけどふとそんなことを思ったよ。
    戸倉先生が素敵でした。

  • 070319

  • 宮本さんの描く人間は、みな人間くさく、懐がふかく多様で、リアリティがある。登場人物の絡め方もとても上手だなと思う。陸離とかおりの冒頭の接触と、その後の出会い方など「へーっ」と唸ってしまった。他作品と同様、心にのこる言葉にあふれているし、モスクラブの中の権力闘争の描写なども興味深く読める。単行本で読んだとき(二十年前!刊行)はどのような感想を抱いたかは忘却しているが、この小説好きな上位に入るなあ。下巻も楽しみ。

  • 面白い!「願望と決意」の違いにはハッとさせられました。

  •  母親に捨てられた兄妹が、それぞれの道を歩む話・・・といったら簡単すぎますね(笑)。
     兄は未亡人のヒモだったのですが香港で生死の境をいくような事件が起こり、以来、真面目に働くように。やがて、知り合いの弁護士にアフリカの砂漠に緑を植えるという事業に誘われ、アフリカへ旅立つことになります。
     一方妹は、亡くなった育ての父(伯父さん)が興した事業の跡を継ぎ、会長となる。就任したとたんに見える数々の陰謀。ひょんなことから知り合った弁護士にいろいろ相談していく内に恋する気持ちが芽生えてきます。ですが、相手は妻子持ち・・・。
     妹は過去に不倫を経験しているのですがそれを恥じることと思っています。なのに、また同じことをしようとしているのか・・・悩。

     物語の前半は会社のさまざまな陰謀にどう立ち向かっていくのかなど、展開がなかなか面白く読めます。好き嫌いの要素もあるのかもしれませんが、私は会社ものって案外好きかも知れない。

     また、不倫になりそうでならないじれったい展開もまた、ドキドキします。好きだけど、深い関係にはならないでおこう、でも好き・・・が気持ちの中で繰り返し、ぐるぐる廻るというの、はるか昔にこんな感情、覚えがあるなぁと思い、人ごとではなく読んでしまいました。

  • 最後のシーンがいいね。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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