- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167480035
感想・レビュー・書評
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最初読みにくいかな、と思ったけれど、そこはやはり島田荘司先生。中盤からはストーリーに引き込まれて、一気読みでした。見破れないトリック、さすがです。
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横道にそれがちなのが気になるけどそれすら一気に読ませるからすごいなー。
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ひとつの事件に対して並行するふたつの記述、となれば大抵そこには叙述トリックが仕掛けられているもので、しかも随所に違和感を覚えながら読み進めたのであるが、しかし容易には見破れない仕掛けがやはり潜んでいた。
とはいえ構造自体は単純なもので、ミステリは兎角どの視点から事件を描くのかという作者の企みと、それから既存のトリックの組み合わせによって、如何様にも変貌しうるものだと感じる。 -
う~ん、特に引き込まれるような内容でも展開でもないし、読後感としても余りインパクトは大きくないかな?
それと、作者の社会的主張が、この頃の作品としては感じなかった。
いつもの女性論とか、都市論、薬害や先天性の病気、歴史的背景などはなく、
スコットランドの雰囲気を味わうという作品なのかな?
暗闇坂の人喰いの木で列車でロンドンからスコットランド方面へ行く途中の美しい描写があったけれど、やはり島田荘司さんはイギリスの田園風景とかネス湖やスコットランドによい印象があるんだな!
ということがわかります。
確かに自分でもイギリスはロンドンを離れて田舎に行くとその美しさが印象に残るというのは感じているので、その辺りは共感できます。
やっぱり、御手洗ものより吉敷ものを書いてくれないかな? -
御手洗が出てくるんだけど、メインじゃない長編小説。
結構初期の段階で、これはちょっとおかしいな。と気がつく。んで最後はやっぱりかーって思う。
でも、一番初めの話に戻らないままお話終了しちゃう。
とある外国の村で起きる連続猟奇殺人事件、その犯人は……という話。
アル中よっぱらいの人が、今回はワトスン役をやってる。 -
違和感を感じながら読んでいたけど、原因は語り手が違うから御手洗さんもあまり登場しないのかと思っていたら、最後にそういうことか!とびっくりした。ダイイングメッセージとか額のYとかなんかちゃちい感じだし、犯人の動機もいまいちピンとこなかった。やっぱり語り手は石岡くんのほうがいいな。
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御手洗潔シリーズの異色作。読み落としていたものを2015年に読了。賛否両論とのことだが、自分は称賛側。世界中を飛び回る御手洗潔シリーズだが、人間関係が密に絡み合っているところはなんとなくムリしているように感じる。
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御手洗が出てくるのが遅すぎてなんだか、物足りない気がします。
犯人の動機と手口の手間と労力が釣り合ってなくて、なんだか腑に落ちない。
腹違いのペギーを殺すために、カモフラージュで
4人も殺すとか、どう考えても大変。
しかも縫ったりちぎったりだし。
一人殺して隠す方がまだ、現実的だと思う。
ロドニーが未来のヴィジョンだと思っていたものは、精巧に作られた村でのジオラマで昔遊んだ時のことだったことが判明。
手記は子供の頃書いたものだった。
この真相は、面白かった。
最後駆け足で物語が解けていくのが、、、。
伏線も少ない気がするし。
バー二ーは酒びたりすぎて心配になった。