幻の祭典 (文春文庫 お 13-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (671ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167520052

作品紹介・あらすじ

ヒトラーなぞ糞くらえ!1936年、ナチス賛美のベルリン・オリンピックに対抗し、水面下で進められていたバルセロナの人民オリンピック。内戦で中止された「幻の祭典」を現代の東京で掘り起こすうち、二人の男はスペイン現代史の秘部に迷い込んでいく。驚嘆のラストまで息もつかせぬサスペンス巨篇。

感想・レビュー・書評

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  • 1992年バルセロナ五輪開催にあわせ、広告代理店の重堂光毅は1936年にベルリン五輪に対抗してバルセロナで開催されるはずだった人民オリンピックを描くドキュメンタリー番組を企画する。制作会社の久留主誠とスペインへ向かった重堂は、50年の時を隔てた国家的陰謀に巻き込まれることに…。

    ラストの都合よい人物の繋がりはちょっと無理がある感じ。

  • 1992年夏バルセロナ。オリンピックの開会式が華やかに執り行われている。56年前の1936年同じくバルセルナではナチスが牛耳るベルリンに対抗して「人民オリンピック」の開催が水面下で企画されていた。内戦で中止された「幻の祭典」!
    2名の男がスペイン現代史の隠された歴史に迫る。

    さすが直木賞作家。一息に読ませる構成・筆致。学校の教科書からは漏れがちな、現代スペインの歴史を学ぶのにも大変良い教科書となります!

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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