- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167528041
作品紹介・あらすじ
「童子のあやかしが出没し、悪さを働いているようだな、博雅」「よし。では、ゆくか晴明よ」。われらが都を魔物から守れ。百鬼が群れる平安京の闇の果て、幻術、風水術、占星術を駆使し、難敵に立ち向う希代の陰陽師・安倍晴明、笛の名手・源博雅。名コンビの活躍、すがすがしくて、いと、おかし。
感想・レビュー・書評
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読書の楽しさ再確認!呪い、呪術最近ではよく聞く言葉、アニメ「呪術廻戦」や映画「陰陽師0」個人的には昔ハマって読んだ「帝都物語」、全てこれはこれで良し!著書においても伝わってくる時代背景や、その時代の文化、人の生業そして妖、不思議な出来事等、人間が抱く恐怖!この物語や世界観を読みたい時に楽しめばいい!だから「これはこれでいい!」読後の感想であった。しっかりとした物語,シリーズなので、他のミステリーや歴史物語、ヒューマンドラマやホラー、色んな小説を楽しんで気が向いた時に著者のお伽話のような世界に入りたい時に、次作を楽しむ!これが読書の楽しさの一つ再確認
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安倍晴明大好きマンがお送りします☺️
今回も安倍晴明がめちゃくちゃ尊い -
博雅のキャラクターに癒される。まさに「好い漢である」
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友情萌え。
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平安の闇の中で博雅の無骨な真っ直ぐさを眩しく思う。前作よりももっと。
晴明の掴めぬ妖しさが見え隠れする度に、博雅の意図せぬ可愛いらしさを感じる。ホームズとワトソンを思わせる凸凹なコンビの姿は麻薬に似ている。もっと、もっと2人の活躍を知りたいと続きを求めてしまう。
どこか仄暗い世界で、2人の何とも言えぬ信頼感には安堵感すら感じるのだ。
そして、一冊を読み終えてまた続きを…と思いキリがない。 -
平成という時代と陰陽道に惹かれてこの作品を手に取る。安倍晴明と源博雅のコンビは小気味良い。話の端々に方位や占星の知識が入ってきて興味深い。
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陰陽師シリーズ第2巻。
前作とは打って変わっておどろおどろしい雰囲気は少し抑えられています。
夢枕獏さんが博雅の事を大好き!と言うのが伝わってきてとても微笑ましい。
晴明、夢枕獏さん同様、読書のほとんどの方は源博雅の事が大好きでしょう。
ホームズとワトソンの形式を取りながら、怪異と人の情を上手くまとめてお話にしてます。
天邪鬼
下衆法師
陀羅尼山
露と答へて
鬼小町
桃薗の柱の穴より児の手の招くこと
源博雅堀川橋の妖の女と出会うこと -
いつも通り幾度となく古典の授業で触れてきた説話たちが、散りばめられている。再読了。
庭の描写が幾度となく繰り返されていく、この花が咲いて散り、季節が移りゆくことに、人の世を重ねてしまう描き方が、まるでほんとうに描こうとしている時代の書き物に似ているところがあって。欲を抱くというのはそれほど成仏しがたいことなのか?それはもはや人ではない気がするのだ、と訊く博雅に対して、「人は人でよいのだ」と応える、その優しさよ、と思う。
人は独り、淋しく生まれついている、と前巻で述べた晴明の「対」にいるのが、博雅という男で、彼こそが晴明をかの有名な晴明たらしめるのかもしれない、とそんなことを思った。 -
陰陽師シリーズ、弟にオススメしたところはまって色々話のネタにして来るので、私もまた読み返しています。
これはシリーズ2作目。
史料に基づく源博雅の出自が紹介されていたり、『伊勢物語』の一場面が出て来たりと、何度読んでも読み応えのある一冊だなと思います。
個人的には「陀羅尼仙」と「桃薗の〜」がお気に入りです。
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毎回同じようなフォーマットで話が始まるのに飽きなくて面白い。シンプルなのがよいのか。
博雅の人物について詳しく描かれていて、より親近感がわく。
短いながらどの話も余韻があって、良いシリーズだとおもいます。 -
「あやかしのお話でありながら、人間関係やれないとも密接に関わってきます。人の感情と呪術は木っても切り離せないものだと実感できる作品です。呪術がお好きな方はぜひ!」(未来屋書店 本屋従業員によるおススメ本の紹介 2023 の紹介より)
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源博雅の人の良さがきらり
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博雅の管弦の才は、折に触れて筆者が熱をこめて書き記しているが、管弦の才云々というより、博雅自身の人柄が良すぎる。晴明が「好い漢だ」というのもわかる。自分と対をなしているのではないか、と晴明が言ったのは博雅にとってかなり意外で、もしかしたら揶揄われているのかと思っただろうが、彼は決して嘘つきではない。
そして、小町と深草の少将の因縁が深く絡んだ末の、桜吹雪の中狂い踊る鬼の姿……。晴明にも救えないものがあるのだな。
獏さんの描く平安時代は、血なまぐさく、また噎せ返るような花の香がするようで、現代の映像技術で表現はできないと思う。正直新しい映画はあまり期待できない。あんなエフェクトをかけたようなきれいな平安時代はちょっと解釈違い。 -
平安陰陽師伝奇ファンタジー第二巻。短編七編を収録。今巻も晴明と博雅の掛け合いは健在。でも晴明は呪・呪言わないし、あやかしが狂言だったり、博雅の小伝があったりと目先の変わった感じで、話のインパクトも第一巻と比べると若干大人しい目か。博雅比重高め?で彼のファンにお勧め。
でもなあ、小野小町のあの描き方は可哀そうよ。。。 -
安倍晴明 源博雅がホームズとワトソンのようという記述があり、なるほどと思う
なんとなく居心地のいい相手といて、ここぞというとき共に活動するというのは楽しいものですよね
博雅の笛が葉二(はふたつ)という名前で、ステキだなぁと思う
【飲食深かった物の怪】
小野小町の物の怪には晴明もなんともしょうがなく、ただ見守るだけだった。
美を諦めなれなかった小野小町と、その愛を得たくて彼女が死んでまでもしがみつく身分の低い男との、一心同体となってしまった哀れな姿が心に残る -
草の繁る庭を眺め酒を飲み交わしながらゆるゆると流れる2人の会話が良い。平安の情緒趣きと、美しく妖しい晴明と実直な笛の名手博雅のキャラが立っている。平安時代なら、鬼、怨念、地脈、このような怪異もありそうな気がする。小町の最期が印象深い。
「では、ゆくか」
「おう」
「ゆこう」
「ゆこう」 -
『源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと』冒頭でこの作品の博雅がどうイメージして作られたかが詳しく書かれておりさらに博雅に好感が持てるようになりました。
晴明と博雅のコンビは相変わらず魅力的で「ゆこう」「ゆこう」と二人が会話して現地へ出向くスタイルが良いです。
飄々とした会話だけれど互いに信頼しあっている様子が伺えます。 -
ずいぶん前に見たのであまり覚えていないが、博雅が笛を吹き始めた!しかも晴明がとんでもないことを言ってたwww忘れてもわかるくらい面白い一冊だ