ストロベリー・ボーイ: ストロベリー・ロードPART2 (文春文庫 い 27-3)

著者 : 石川好

• 文藝春秋 (1994年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kazuosogouさんの感想 · 2017年7月2日]

戦後すぐのアメリカ。著者はストロベリー栽培の手伝いで移民。つまり農民として渡って行ったのだ。そこでアメリカと出会う。思えば、アメリカもまだのどかな時代だったようだ。

[daydさんの感想 · 2016年12月5日]

ストロベリーロード上の続きを読もうとしてこれを先に読んでしまった。ちょっと順序関係がわかりにくい。改めて完全版としてシリーズをまとめて再販してくれたら嬉しい。今後も読み継がれるべき作品だから絶版にしておくのはもったいない。
今回の物語はどれも粒ぞろいでおもしろかったけど特に自分が気に入ったのはニューヨーク滞在記とあの人らとパーティをしたあとにおばさんの家に寄ってしまう話。
この主人公は自分から見ると驚愕するほど青臭くて不器用だけど、むしゃくしゃして夜中にバイクをふかしてイチゴの夜露を眺めたくなるときの締め付けられるような胸と鼓動の高鳴りは自分も感じる。まったく同じ類のものではないのかもしれないけど、自分も同じ状況に置かれていたらそうしたかもしれない。

[kimmyさんの感想 · 2006年1月16日]

本当にこれがアメリカ？と疑いたくなる知らなかった事実がてんこ盛りです。
でも著者も、イチゴ畑で汗水たらして働いていたのに、今ではテレビに出たりするほどとか・・・本当に凄い!!
感動しました。

著者プロフィール

1947 年東京都大島町生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。
89 年『ストロベリー・ロード』で第20回大宅壮一ノンフィクション賞。
新日中友好21世紀委員会委員、
秋田公立美術工芸短期大学学長などを歴任。
主な著書に『60 年代って何?』（岩波書店）、
『中国という難問　生活人新書』（日本放送出版協会）、
『漫画家たちの「8・15」 中国で日本人の戦争体験を語る』
（潮出版社）ほか多数。

「2015年 『漫画家たちのマンガ外交』 で使われていた紹介文から引用しています。」