バールのようなもの (文春文庫 し 27-6)

著者 :
  • 文藝春秋
3.47
  • (12)
  • (24)
  • (45)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 259
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167551063

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • バールではないんだよ。パンツのゴムがきつい。

  •  一部の人々には大受けの痴水幼稚範の本。表題作「バールのようなもの」は、筆者がよくTVニュースで耳にする「バールのようなもの」について考え、「バールのようなもの」とは何か、「バールのようなもの」の実態に迫る、という作品。この「バールのようなもの」は実に着眼点がおもしろく、人々が「バールのようなもの」をどのようにとらえているか、バールではなく「バールのようなもの」という表現はなんなのか、を探る。この作品はある意味で、一部の強引なノンフィクションをパスティーシュしているのかもしれない。
     しかし、清水義範の作品を読んだ後に文章書くと、義範節になってしまうわなあ、これではいかんてことだわなあ。

  • 同著者の「国語入試問題必勝法」を読んだ時にも思ったけど、軽くて読みやすく、でもなんだか煙に巻かれるような作風。
    芸能人で言うと高田純次ってところか。
    でもテーマや言い回しがハッとするほど鋭かったりするんだよな〜。

  • ・お気楽に読める短編集。
    ・「バールのようなもの」の正体は。
    ・老人が元気になる秘密倶楽部の謎。
    ・世論の正しい作られ方。
    ・みどりの窓口では必ず何か腹立たしいことが起こる。
    ・デジタルvsアナログ人間。
    ・老人たちの団体旅行の楽しみ。
    ・歌舞伎が英国にあったら?
    ・普通の家族の普通の初詣。
    ・すごい田舎らしい地の新聞の新年特集号。
    ・木曽義仲異聞。
    ・愛知に棲息するたくさんの妖怪たち。
    ・新聞小説。だれも読まない?

    【一行目】[発見]私がその不思議な言葉に出会ったのは、テレビでニュースを視ていた時だった。

    ※ 読んだのは単行本

  • 短編集。
    表題作が凄く面白かったが他はあまり…。
    みどりの窓口はそういう意図があるのだろうが客も駅員も自分本位でイライラしてしまった。

  • ちょっとだらだらした印象。

  • 自伝?エッセイ?
    タイトルが素敵

  • ユーモア短編小説集。

  • GUEST 057/落語家・立川志の輔:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2012/06/post130103.html

  • 短編小説12編。面白いものと、つまらないものが混在してた。『みどりの窓口』と『秘密倶楽部』は秀逸。

全29件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

清水義範の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×