柔らかな頬 下 (文春文庫 き 19-7)

著者 :
  • 文藝春秋
3.30
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本棚登録 : 3386
感想 : 242
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167602079

感想・レビュー・書評

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  • ラストに賛否が分かれていたのを覚えているが、私はこれでもいいんじゃないかと思う。

  • 石山とカスミの会話が好きです。会話だけでなく、関係性も、相手におもねることなく、素で対峙している感じがいいです。北海道の人同士の会話で、さらっとあらわれる北海道弁も作品に味を出しているように感じます。
    最後まで犯人を探し出せない自分は読みが甘いのでしょうか。

  • 家族と別れ、長女を探すためだけに進む。

    余命短い元刑事と探し続け、上巻と違って
    関係者の心情が出てきて、長女の行方が…でした。
    夢や想像も出てきたりするので、うっかりと
    これが本当か、と思ってしまいます。

    ひとつだけ、想像通りな着地点でした。
    そこだけが、やたらに現実的でした。

  • 上下巻という文章量に対して、ストーリーも描写も見合っていない作品と言うのが正直な感想。


    途中に変な夢オチが何度も挟まれ、最後まで事件の真相も明かされない。結局何がしたかったのか良く分からない。

    たびたび登場人物の夢(妄想)で話が展開されるせいで物語に没入もできず、頭に「?」が残ったまま終わった作品。

  • 3.5

  • 行方不明になった女の子を女の子の母親と刑事が
    探す。刑事は余命少なく刑事を辞めて一緒に探す話。
    私の好きなタイプの話ではない。作家さんの好みはきっと合う合わないで決まると思った。闇に放り捨てられたままで終わるのは私の好みではない。

  • 電車通勤しながら読み終えたけど、気持ちはどんよりと曇った感じだった。
    行方不明になった娘の幾つものいなくなった時の状況の描写が生々しかったからかな。
    また主人公の新たなパートナーの死への向き合い方も、気持ちの整理しようとする姿勢も本では初めて読んだと思うので、今後死に向かう老けゆく自分の心構えに少し参考になるかもしれないと思った。

  • 2022

  • 事件から4年。
    娘の友香を探し続けるカスミを取り巻く環境も、変化していきます。
    家族の不和、連絡の取れなくなった石山。
    そのような中、胃ガンに冒され余命幾ばくもない元刑事の内海が現れます。
    一緒に友香を探しに出かける途中、ふたりは様々な推理を巡らせます。
    犯人は誰なのか。
    ラストまで一気に読ませます。

  • 第121回直木賞受賞作。不倫相手の北海道の別荘でのお互いの家族旅行中、お気に入りの長女がいなくなる。夢ではいくつかの憶測あるが、結局は真犯人は分からない。未解決事件は警察関係者か?上手いから 一気読みしてしまいましたが、あのラストは何だ?!モヤモヤが残り、マイナス★2です。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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