さらば深川 (文春文庫 う 11-3 髪結い伊三次捕物余話)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167640033

感想・レビュー・書評

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  • 「たとい、この先、何が起ころうと、それはわっちが決めたこと。誰でもない、わっちが一人で決めたこと。後悔はしませんのさ」と、老舗の後添えの話をぴしりと蹴る文吉。
    後悔しないために大事なことは自分で決める、というのは自立して生きるための基本だと思うけど、こんなふうに言い放たれるとじんとする。

  • 平岩弓枝さんの『御宿かわせみ』シリーズが好きなら、このシリーズもきっと好みに合うよ〜、と勧められて読み始めた髪結いの伊三次の捕物帳もこれで3作目です。<br>
    前巻でこじれていた伊三次と深川芸者のお文の仲が元の鞘に収まったので、やはり気になるのは伊三次と同心の不破との関係でした。こちらもようよう元に戻ってホッとひと安心。<br>
    おみつがお嫁にいってお文の女中さんがおこなに変わったかと思うと、お文が深川が離れることになったりと色々変化が訪れています。<br>新しい顔ぶれも出てきて、さてこれから伊三次たちがどうなるのか? 次の巻が楽しみです。

  • 捕り物シリーズですが、登場人物の人間関係がおもしろい

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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