暗殺者の烙印 (文春文庫 シ 15-1)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (539ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167661021

作品紹介・あらすじ

イスラム過激派がNY上空で民間機を撃墜。アメリカは即座に報復攻撃に出た。だが何かがキナ臭い。CIA工作員オズボーンは、テロの背後に凄腕の暗殺者"オクトーバー"の影を察知する。やがて頻発する密殺とテロ-すべての背後には何が?"テロの時代"における国際謀略小説の地平を開いた新鋭の冒険小説雄篇、第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • あとに美術修復師ガブリエル・アロンシリーズで著名となるベストセラー作家の1998年発表作。大統領選に絡む軍需企業の策略を主軸に、CIAの敏腕工作員と元KGBの凄腕暗殺者の対決を描く。謀略自体は散々使い古されたもので、背後の秘密組織も007もどきだが、政財界の黒幕らの醜悪さ、俗物ぶりの造形には、ジャーナリストであったシルヴァの経験が活かされている。後半から一気にボルテージを上げ、終盤でのスピーディーな活劇が読み所となっている。主役格が二人なため、どちらに感情移入するかは読み手次第となるが、個人的には非情に徹する寡黙な暗殺者の魅力が上回る。ただ、結末は不完全燃焼で、窮地へと陥れた首魁に反旗を翻す訳でもなく、あくまでもカネに固執する暗殺者には物足りなさも感じた。スッキリしない結末だが、続編があるため、総体的な評価は合わせて行いたい。

  • カンに触るエリザベス。

  • CIAとかKGBとかの横文字好きやし、陰謀とか謀略とか余計惹かれる。
    まあ筋はありきたりやったけど。

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著者プロフィール

Daniel Silva

「2006年 『告解 美術修復師ガブリエル・アロン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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