魔女の笑窪 (文春文庫 お 32-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167676070

感想・レビュー・書評

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  • 裏社会を生き抜いた女性が、特殊な能力を使って生き抜くものの、しがらみから抜け出せず、過去に取り込まれていく。
    大沢さんの作品はブラックな社会の中を、必死に生き抜く主人公がカッコいい。
    一方で本作品は少しご都合主義が強かったかな…と感じた。

  • 最初のつかみはよかったのですが、後半主人公のイメージがちょっとずれてしまったかな…
    意外と脇役が魅力的だったり。
    続編魔女の盟約に期待。3.3

  • 男より女の方がハードボイルドに生きてる。

  • 「負の経験を経てこそ初めて本当の強さを身に付けられる」ことが分かる一冊。

  • 魔女の魔女らしさがあまり発揮されず人間的な弱味が出て辛い物語になってしまった

  • 都市伝説をふんだんに盛り込んだようなストーリーで面白かった。一番の番人とかやばすぎ。

    実際に、瀬戸内海には売春島があるらしいし、そこにはきっと主人公が経験したような苦痛があるんだろう。

    主人公が死ななくてよかった。自分で決着つけると思ったら、まさかの韓国人大活躍だったけど。

  • 魔女の盟約は 面白かったが
    この 魔女の笑窪は、ちょっと分散的な感じを受けた。
    結局 水原 が 内省的になり
    過去のことを掘り下げていく作業が 中心だったから。

    水原のオトコが 読めてしまう ということから、
    その先の展開が あまりないのが残念。
    最終的には 星川 元刑事で おかまというのが
    友達のままで 協力しているというのも
    大沢在昌らしくない。
    もっと、人間損得勘定で 動いていることに 
    面白さが あったのだが。

    整形外科医が かなり重要だったが、
    薄っぺらかった。
    それよりも ルポライターの 若名が
    面白いんだけど、途中で脱落。
    やはり、若名が パートナーになると 
    面白い展開があったかも

    大沢在昌の本も これだけ読むと
    だいたいの イメージができてしまうのだろうか。
    すこし、退屈だった。

  • 盟約の時より、人間らしい魔女がいた。
    長編に思えるけど、読み切りが集まって出来ている本に感じた。
    私は、若名の回が好きだな。
    能力を利用してのし上がってもいいし、望めば普通に生きられるのに、どこか死にたがりな男。ハングリー精神がたりないんだねってバッサリ切り捨てたい気分だけどこれはこれで見ていたくなった。生きて欲しかったような気もするし、このラストでいい気もする。

  • B級のVシネマのような感じかな。観たことないけど。

  •  脱出不可能とされできたとしても番人に殺害されるという、売春「島」から抜け出し、これまで見つけられなかった女、水原が主人公。

     男が女の心の動きを書いているので、多分こんな風に考えているのだろうと同調できるが、本当に女はこんなことを考え、たとえば嫌だけど商売なら仕方がないと「フリ」をするのか、本音を聞いてみたい。

著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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