「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」 一九七二 (文春文庫 つ 14-1)
- 文藝春秋 (2006年4月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (487ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167679798
感想・レビュー・書評
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確かに、このあたりで時代は大きく舵を切ったのかもしれぬ。戦前からの記憶を捨てて、20世紀の終焉に向けて動きはじめたのがこの時期ということにもなろう。
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連赤事件、サブカルチャー、メインカルチャー、政治、経済…多くの流れが変わろうとした1968年〜1972年「始まりのおあわり」と「おわりのはじまり」を当時の週刊誌・月刊誌及び多くに資料を駆使して現在(執筆の2002年当時)とも比較しながら検証する。度々横道にそれながらもきわめて戦略的に事象が並べられている。それぞれの案件を元ネタに1冊づつ本が書けそう。
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今の私たちって早送りの世界を生きてるみたい、と思ったのが「1972年」に興味を持った理由。連合赤軍事件、幻のストーンズ公演、『ぴあ』創刊。自分が生まれるたった6年前なのに、まるで教科書の中の歴史みたい。きっとこの先も、時間はどんどん加速していくと思う。
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ここ10日間くらい、貪るように読んでいた。1972年に焦点を当てた作品。坪内祐三の文章はいい。読んでいて面白い。よく練られている。よく出来ている。連合赤軍、ストーンズ幻の来日公演、ぴあ、などなど、これほどまで1972年はエキサイトしていたのか、この時代のエキサイトの度合いに吃驚させられる。日本という国が確実に胎動していたんだなぁ、と。この時代を経て、今がある。いい意味でも悪い意味でも。(07/3/20)
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ちょっと片寄っている気がしないでもないです。少なくとも歴史を知らないとつらいです。
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2006/11/24購入
2007/2/15読了 -
坪内さんは好きなんですが。一九七二年に思い入れたっぷりすぎて、共通体験がない世代にはきついかも。
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硬軟織り交ぜたエッセイいろいろ。刺激的!