空白の叫び 下 (文春文庫 ぬ 1-6)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167682064

感想・レビュー・書評

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  • 社会復帰後も失意の中にいた久藤は、友人水嶋の提案で、銀行強盗を計画し、神原と葛城にも協力を依頼する。三人は、神原の提案で少年院時代の知り合いである米山と黒沢にも協力を依頼する。三人の迷える魂の彷徨の果てにあるものとは?ミステリーで社会に一石を投じる著者の真骨頂と言える金字塔的傑作。

  • 中巻における自分の疑問もちゃんと解消されたりと、色々明かされる最終巻。神原が調子乗りすぎ、っていう感覚でついつい読み進めてしまう。

    全体としての感想は、作者の文章力に引き込まれるなぁと思いました。残酷な描写が多いけど先の展開が気になってしまう。ただもう一度読みたいかと言われたら困っちゃうような作品。

  • 下巻は3人が卒院してからの物語。
    面白くてあっと言う間に読み終えてしまったのですが、個人的にはオチが。。
    実は殺した相手が兄弟だったという流れまではへぇ~という感じだったのですが、父親が愛人とその間にできた子どもを自分のそばに置いておきたくて、使用人に無理やり結婚させ、敷地内に住まわせるって・・・ないだろう!と。笑
    しかもその使用人にはもともと家族もいたのに離婚させてまでって・・・ないだろう!と。笑
    途中まで面白かったのに、最後が昼ドラみたいな、いやいやありえないだろ~っていう展開がちょっと残念でした。

著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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