12番目のカード 下 (文春文庫 テ 11-16)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705817

感想・レビュー・書評

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  • 140年前の黒人奴隷、その歴史に関する内容を今更ながら知れた…
    子供の頃に姉と2人で選んだ映画を父親が連れて行くという我が家の慣例行事があった。
    2人とも子供のくせに何故だか「ルーツ」を選んだ。
    子供心に強烈なインパクトで悲しかった記憶があり、今作はそういう意味でもグッとくる部分が多かった。

    今作も予想を裏切る事なく三回転半ひねりのでんぐり返しです(*´ー`*)
    子供相手で皆んな優しかった笑笑

    無事助かった新人君は今後も登場かしら?

  • やってしまった、気付けば平日の深夜1時、終盤に入ってページをめくるのをやめられなくなってしまった。
    個人的には石の猿はいまひとつで、前作の魔術師はまぁまぁだったけど、今作は前作以上に良かった。
    終盤にセトルが銀行相手にふっかけるシーンは痛快だった。
    カウンセラーに化けたボイドの相棒がセトル親子を連行する直前、ラキーシャの挙動が怪しくて、えっ黒幕?!ってまんまと思わされた。でも、その怪しさの理由が明らかになった時は、けっこう辛かったな。
    そして、リンカーンの小さな勝利には驚いた!サックスが気付く前に反応できた自分を褒めてやりたい笑

  • 博物館内にある図書室で解放奴隷の記事を読んでいたジェニーヴァは何者かに襲われた。現場に残された証拠品から強姦目的かと思われた事件はやがて様相を変えていき……140年前と現在を繋ぐ事件の行方は→

    アメリカの黒人奴隷解放や憲法成立が語られるシリーズ6作目。
    “5分の3の人間”という意味が最初わからなかったんだけど、読み進めていくと「あぁ」となるし、マジ選挙行こうって思った(本筋と関係なし)
    物語としては今作も見事にひっくり返してくれる。何度も。マジで何度も(笑)→

    今作は私の推しであるベルが出ずっぱり(ジェニーヴァを警護する係なので)で嬉しい。もう一人の推し、デルレイもいいとこで登場するし、キャラ小説としてもホクホク。
    あと、ラストがとてもいい。物語のベースが辛いだけに、ラストの主要キャラの決心には光が見えてとても良い。

  • セリットーに焦点を当てるという試みは、
    外れてもいないと思いますが、
    作者が、読者の期待(どんでん返し、
    科学推理)にどう応えようとしているかの
    迷いのような気もします。

    今回は、科学捜査から、アメリカの歴史、
    そして、法律?まで物語が広がっています。

    ただ、どんでん返しが、最初の頃に比べ、
    物足りなくなってきている気がします。
    そこが残念。

  • リンカーン6作目
    リンカーンシリーズを再読中
    内容は覚えていなく、新刊のように読んでいる
    追いかけて追いかけて捕まらず
    そうかと思えば方向転換したり
    過去に読んでいるのに、予想がつかないまま楽しく振り回された

  • アメリカの歴史、貧困層の現状、文化を織り交ぜながらの犯人の追跡。
    なかなか勉強になりました。
    個性的な暗殺者もよかった。

  • シリーズ第6弾。女子高生ジェニーヴァが襲われそうになるところから始まる。現場に残された一枚のタロットカードの意味は。その後も狙われるジェニーヴァ。ライムたちはいつも通りひとつひとつの謎の検証していく。その捜査、推理から見えてくるもの。犯人の工作とライムたちとの駆け引きの面白さ、二転三転する展開。140年前の手紙が教えてくれるもの。興味は尽きない。黒人奴隷が託した願いとそれを現代に呼び戻したジェニーヴァの想い、ライムの仕事。何一つ見逃さないライムの頭脳が今作も楽しませてくれる。

  • どこまでも転がされる感じです。

  • 下巻になって急に加速した。犯人はやり手だけど、魔術師とかと比べるとちょっと物足りない。でも銀行とのシーンは興奮した。
    ラキーシャのことが残念だしリアル。ああいうことになりがち。

  • 本作や、スリーピングドール、ライムもので子供を軸に据えた作品はとても希望が持てておすすめ。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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