天才は親が作る (文春文庫 よ 27-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717209

感想・レビュー・書評

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  • 野球界のイチロー、松阪、サッカー界の天才キーパー川口、テニスの杉本愛など10人の天才アスリートの親の教育法が描かれている。

    それぞれの親の頑張り方が半端ない。ちゃんと子供の逸材を見極めた上でつきっきりで指導したり、場を提供したりと本当に頑張っている。
    父親か母親のどちらでもいいからたっぷりと子供に時間をかけられなければならないことが共通していたかな。
    あとは家族が仲が良く団結していたこと。

    天才としての遺伝子と、親の熱情と、親子の相当の努力と、それをかけられる時間がとれることなどがすべてうまく重なって初めて天才が生まれる。
    天才って本当にすごいな。ただただ感服してしまった。

  • 2007年1月3日
    人から借りて読みました。10人の天才アスリートの子育ての環境をインタビューしたものが載っています。

    私が感じたのは、、、10人の天才アスリートたちは、みんな親が超熱心であるということ。しかし子どもに押し付けたりはせず、子どもの才能を見抜き、子どもの自主性を大切にして、その上で熱血な指導をする。

    会社を3時に終わって、毎日放課後練習とか、あたりまえにやっている。

    うーん、、、私にはできない、、、(^^;まぁ、子どもを天才にしたいとは思ってないつもりだけど。

  • 2007年刊行。松坂大輔、イチロー、川口能活など、著名なスポーツ選手が受けた子育てをテーマにしたノンフィクション。

  • 【子育て・教育】天才は親が作る/吉井妙子/20160111(6/432)<286/30650>
    ◆きっかけ
    ・【子育て・教育】音楽は心と脳を育てていた/吉井妙子/20151216(130/414)<208/27485>

    ◆感想
    ・トップアスリートの親10人を紹介している本。共通項が多い。今からでも遅くはない。もっと、時間(と金も)子どもたちへ投資するようにしたい。やれる時間が限られている。

    ◆引用
    ・インテリジェンスの高くない選手はトップアスリートになれない(単なるナリッジではなく、正しい判断、探究心、好奇心、苦難を乗り越える克己の精神、他人を見抜く力などの人生の知恵=インテリジェンス)そのインテリジェンスを磨くのは、子ども時代の環境が大きく左右。
    ・子どもの心をひきつけるためには、子どもの目の高さで物事を見て、控えめで謙虚でなければいけない。
    ・子どもの夢を手伝うのが親の務め。
    ・家庭内の教育、躾にも限界がある。ある時期になったら他人の手を借りなければならない時期がくる。
    ・目標設定の仕方が絶妙。ストレッチ程度。相談しながら試す。
    ・素足か、裸足に近い歩行をした子どものほうがバランス感覚が良い。足の裏を刺激すると、重力に逆らって体を支えている抗重力筋が鍛えられる。
    ・繰り返しの学習を子どもたちに飽きさせることのないようやらせる
    ・ほめ上手
    ・親子は対等。子が一歳なら、親も一歳。
    ・親が一緒に汗を流したというのも大事な要素
    ・会話が多ければ子どもの変化も分かりやすい。不満をつぼみのうちにつみとっておけば、反抗にも発展しない。
    ・私たちが楽しませてもらいました。子育てといいながら、実は私たちが子どもに遊んでもらっていたんだ。
    ・スポーツを通して育った=体育。

  • 2014年8月12日読了。松坂、イチローら幼少の頃から抜きんでた素質を見せつけたスポーツの「天才」たちの親に取材したルポ。天才を生む子育てとは誰もが非常に気になるところだが、同じやり方を一律でやって必ず天才が育つわけではなく、結局のところ子どもと多くの時間を一緒に過ごし・子どもの適性や好み、変化を見逃さず・子どもに「教える」のではなく子どもとともに楽しんで「学ぶ」姿勢を貫くこと、が重要なのだろう。中高時代に適切な指導者・チームやチームメイト、ライバルに恵まれるか?という点も重要なようだ。同じやり方をして天才に育たず、スポーツなり音楽なりに苦手意識を持ってしまう子どもも多くいるのだろうし、天才に育つことがイコール幸せなのか、という論点もあるだろうが、大変興味深く読んだ。私自身は親にどういう教育をされたのだろう?そして子どもにはどういう教育を与えるのがいいのだろう?

  • 幼少期の子どもに接する親次第で天才も開花するかどうかが決まる。
    子どもの可能性だけは潰さないように接するのが親の役目だとは思って気をつけてはいるつもり。
    まぁ、そう考えていない親よりはマシだと思ってくれ、息子よw

  • 10人の天才アスリートの両親の子育てがいかにスゴイかを思い知らされる一冊。裸足生活で運動神経を刺激する、3歳までに基本動作を身につけさせる、繰り返し学習を飽きさせない工夫で楽しく繰り返させる、褒め上手、一緒に親が真剣に楽しむ、高すぎる目標を与えない、言葉と道具に気を配る、主体性を重んじる。不思議なくらい天才アスリートを育てた教育方針と親のスタンスは酷似している。うちの子をサッカー選手にしたい?軽口で言ってはいけない。親にも計り知れない努力と覚悟が必要であることを肝に銘じなくてはならない。素晴らしい名著。

  • イチロー、川口能活、清水広保、etc一流アスリートの親の子育て。
    我が子を天才だと思っているわけでもないし、スポーツ選手にしたいとか思っているわけではないです。単に子育て本として手に取りました。

    子供の意志を尊重する姿勢、子供を信じきって応援する姿勢、
    子供に対する愛情や時間のかけ方。厳しさ。
    コーチや監督に子供をゆだねてからの注意深く見守る姿勢。
    すばらしき親ばかっぷり。子供もすごいけどさ、すごい親たちだよ。
    チチロー。。。ほんとすごすぎるでしょwww

    自分のダメ親ぶりに反省。所々、感動しました。

  • スポーツジャーナリストの方の本。松坂、イチロー、清水、里谷、丸山、杉山、加藤、武双山、井口、川口、はいかに一流になったか。

  • 4歳児の子をもつ自分にとっては目から鱗な話が満載。と同時にもう手遅れか?などと焦る気持ちにも。ただ始めから無理とあきらめてはなにも始まらない。結果たとえ天才じゃなかったとしても、可能性の芽を摘むような事だけは絶対にしてはいけないのだと気づかされた一冊。

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