ベルカ、吠えないのか? (文春文庫 ふ 25-2)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717728

作品紹介・あらすじ

キスカ島に残された四頭の軍用犬北・正勇・勝・エクスプロージョン。彼らを始祖として交配と混血を繰りかえし繁殖した無数のイヌが国境も海峡も思想も越境し、"戦争の世紀=20世紀"を駆けぬける。炸裂する言葉のスピードと熱が衝撃的な、エンタテインメントと純文学の幸福なハイブリッド。文庫版あとがきとイヌ系図を新に収録。

感想・レビュー・書評

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  • ハードボイルドな歴史小説?下品でよくわからなかったです。

  • タイトルに惹かれて。期待感よりは盛り上がりに欠けたが、ファンタジックではあった。

  • 人間社会や時代に翻弄される犬達の視点で描かれていて、犬視点なのに、懸命に必死に生き伸びようとする姿が鮮明に目に浮かぶ。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00391261

    キスカ島に残された4頭の軍用犬北・正勇・勝・エクスプロージョン。彼らを始祖として交配と混血を繰りかえし繁殖した無数のイヌが国境も海峡も思想も越境し、“戦争の世紀=20世紀”を駆けぬける。炸裂する言葉のスピードと熱が衝撃的な、エンタテイメントと純文学の幸福なハイブリッド。(出版社HPより)

  • 久々に読みきれなかった…。
    9割くらいまでは頑張って読んだんだけどな。
    頑張って読んでることにふと気づいて、最後は流し読みしてしまった。

    世界史苦手な人にはかなりキツイ。
    さらに輪をかけて、文章が合わなすぎてスッと入ってこない…。

    途中、続きが気になる部分もあったりしたのだが、終盤になるまで、何の話をしているのかわからないまま進むので、遅読病が発動。

    完全に相性が悪いとしか言えない。
    申し訳ない。

    世界史だけでなく、政治も経済も日本史もさっぱり。
    ただ名前覚えるとか、年号覚えるとかになってしまってるから、理論的に考えても分からず理解できない気がするのよね。

    改めてちょっと勉強しようかな…
    いや、勉強できるのかな?

  • 犬がどうなってしまうのかで、あっという間に読み切ってしまいました。戦争の為に生きている犬が哀れでなりません。しかし、犬の目線で読み解かれる人間の歴史がどんどん展開されていくのですが、人の愚かさが人として辛いですね。朗読もされているようですが、犬のように吠えながら朗読したくなる本でした。わぉん。

  • 犬好きではないが、装丁ともども印象に残る作品。
    犬好きの人に読ませて、感想を聞きたい。

  • 2023年2冊目。前読んだ気がしてたけど、多分読み切ってなかったのでは。
    日本人の少女の結末が知りたくて読み進めた。
    色んな場面が出てくるから、覚えられなくて難しかったけど、なんとか読んだ。
    今またロシアが危ない状況にいるなかで、20世紀の歴史がリアルに感じられるし、それが犬を通してなのが面白い。あとがきで、この本を書く時のイメージが、爆弾??みたいなことを言っていたけど、それ見返したい。
    最後の終わりかたがよく分からなかった。
    また読んだら分かるかな?

  • 2006年(第3回)。8位。
    20世紀を軍用犬の視点で書かれた小説、かな。犬はいろいろ利用されてきたんだなぁ。犬の視点てw

  • ある血族が辿る、数奇な運命。
    歴史と共に描かれる、二種類のケモノ。
    本当の獣は、人と犬、どちらだったのだろうか。

    文体が独特で、引き込まれる感じはなかった。
    内容的にも、人を選ぶ本だと思う。

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著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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