物乞う仏陀 (文春文庫 い 73-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717919

感想・レビュー・書評

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  • フィクションとノンフィクションとの境界を明確に線引きすることはできない。できないけれども、本書は、まるで物語を編むために現実が利用されている感じがして、読後感が良くなかった。作者が出会った異国の人々の発言が、まるで小説の登場人物のそれのように書かれているのもひとつ。表現が大げさなのもひとつ。あと、本書に繰り返し現れる、この国の障害者たちは悲惨な状況下に置かれている、けれども自分はそれに対して何もできない、という作者のウェットな感想もひとつ。本書の主人公は、物乞いや障害者たちではなく、作者本人だ。

  • か~なりキツい内容だった。
    自分の思っていたホームレスとはだいぶかけ離れていた。
    ある国のホームレスは恵んでもらったお金で買うのはドラッグやオンナ。
    ある国のホームレスはマフィアによって管理されていた意図的身体障害者。
    日本のホームレスとは感覚が違う。

    正直な感想を言えば、同情ができない。

  •  ずっと積ん読になっていた本。
     読み終えて思うのは、この苛酷な事実に対して著者が感じたことはそれだけなんだろうか、ということ。

     事実だからといって、感動する訳ではないな、と深く思う。
     この現実については、思うべきだけど、著者のスタンスでは考えるまでは、思考が進まなかった。

     悪い言い方をすれば、旅行ですごかったんだよ日記レベルだと思う。

著者プロフィール

1977(昭和52)年、東京生れ。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている。ノンフィクション作品に『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『遺体』『浮浪児1945-』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『本当の貧困の話をしよう』『こどもホスピスの奇跡』など多数。また、小説や児童書も手掛けている。

「2022年 『ルポ 自助2020-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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