天地人 上 (文春文庫 ひ 15-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773588

感想・レビュー・書評

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  • 「生中に生なく、死中に生あり」・・・死ぬ気でやれば道は開かれる。

  • 関が原後の直江兼続の歴史的な動きは余り注目されていないが、上杉家の建て直しのために身を切り裂いて尽力していく描写が他の小説と比較しても新鮮でした。

  • 文章はびっくりするほど読みやすいので、直江兼続の生涯に重なる時代の動きと、また彼の周辺でどんなことが起きていたのか、とりあえずざっと知ることはできます。
    その点のみにおいては、お勧めします。

    しかし、私としてはお勧めできるのはその点のみです。
    後書きで作者が自らそうだと言っているような状態ですが、明らかに直江兼続が作者のメアリ・スー状態で、読むのが非常にきつくなります。
    直江だけが人格者で、他の登場人物は例えそれまで直江にとって尊敬できる、理解しあえる人物として描かれていても、直江が不利な状況に置かれる展開を迎えると露骨な逆チートを受け「こいつが足を引っ張ったので直江が苦境に置かれた」という感じの描かれ方をします。例えば上杉景勝とか石田三成とか。
    直接関わるシーンの少ない伊達政宗も妙に小物扱い。いい奴で終われたのは真田幸村くらいでしょうか…
    また、序盤から清廉潔白的キャラをアピールしておきながら、いきなり女性との性交渉シーンがあったり、元々好きだった人を妻にしておきながら別の女の子にちょっかいかけたりもしていて、読んでいてなんとも言えない気分になります。
    全てに置いて「直江はなんにも悪くない」と言いたげです。
    三十代後半以上、中間管理職、男性。俺は本当はこんなんじゃない……と無理解な周囲の環境に嘆いている。という層の自己陶酔向けツールとして書かれているのだろうか。というのが読後の率直な感想でした。

  • 全2巻。
    大河でやってた天地人。

    なんか。
    ひさしぶりに王道の歴史もの読んだ感じ。
    良い意味でも悪い意味でも。

    ぐあっとした盛り上がりには欠け、
    しみじみした情ってわけでもなく、
    最後までややフラットな印象。

    読みにくくはないし、
    真摯な感じで好感だけど、
    割と印象薄。
    決して悪くないのだけど。

    自分の田舎にほど近い、
    酒田って街がかなりの都会だったことに驚き。

  • 新潟、川越、山形、鶴岡などを舞台とした作品です。

  • 去年の大河ドラマの盛り上がりに比べると、ちょっと物足りなかった。多分、ドラマの前に読んでいたら、もっと楽しめたはず。もっと早く文庫化してくれればよかったのに。

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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