- 文藝春秋 (2011年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (560ページ) / ISBN・EAN: 9784167788025
感想・レビュー・書評
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今度は、大阪!
何か映画で観た時は、プリンセスって付いてる割に、誰がプリンセスやねん?って感じで記憶に残るのは、綾瀬はるかさんだけ…まぁ、当然やけど(^◇^;)
小説では、綾瀬はるかさんの役は、男なんやけどね…
で、小説。
作者自身が、大阪城の近所に住んでたんなら、想いもひとしおやな。
これ読むと大阪の判官贔屓がよく分かる。
秀吉で天下を取ったけど、あっという間に落ちていって…
それも大阪城は、冬の陣、夏の陣で、徹底的に、壊され、秀吉の血も絶たれる。
更に、徳川の世になって、ぐちゃぐちゃにされたとこに、でっかい大阪城を再構築!
いくら、徳川の威信を見せるためとはいえ、やり過ぎたんやな。徳川さん。
大阪の民に火をつけてしまった。更に秀吉の血を継ぐ者がおるとなると…
守るために…地下深く潜航して、大阪国の出来上がり!
プリンセスを守る為なら、大阪の男が、ある合図で立ち上がる。ずっと続いた伝統というか歴史。
この秘密を語り方がええ感じ。確かに大人になって、父親と2人で、数時間もじっくり話してなかったかな…
もうムリやけど…
こんなん読むと後悔しきりやけど…
ちゃんと話さなあかんよ。
そういう場を持たすだけでも、この伝統は価値あるかも?
まぁ、私は、大阪出身やいからムリやけど。
こういう秘密の一つや2つあってもええんとちゃうかな…
たまには大阪城も行ってみようかな?
エレベーター付きの!w
ちなみに、秀吉さんの晩年は、大阪城というより、伏見城がメインで活躍してた。私は、伏見城は、ご近所さんなんで秀吉さんにも馴染みあり。前は、「桃山城キャッスルランド」という名で、遊園地やった事もある。(ホントの城の所在地は、そこやなく、そこの近くらしい)
その辺の地名は、武家屋敷やったから、松平なんとか町みたいな地名ばっかり。
高校のすぐ近くにあったから、懐かしい。 -
一言で言えば、奇想天外。
序盤はその状況把握に時間がかかる。
いやーぶっ飛んでます。でもそれでいいんです。
作中、大阪の地名はそのままなので、全部本当の話に思えてきて「大阪国って本当にあったのか?」とググる始末...。おいおい(*´-`)
作者の大きな大阪への愛、感じましたよ。
大阪人への愛も。親子愛も。これからの時代の変化に対する考え方も。
万城目さんの後書きエッセイも、とても面白かったです。
「鹿男...」に出てくる南場先生もちらっと出てきて、嬉しくなりました。熱い男ですからね。やっぱりここで登場しないとね。-
2024/03/16
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2024/03/16
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2024/03/16
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ここに大阪国あり!ここに浪漫あり!
大阪城、かっこいいですよね。
でも天守閣までの道のりは、けっこう過酷(-_-;)
「まだ〜!?」とハァハァ言いながら着いたその先に、まさかこんな秘密が眠っていたなんて…!
奇想天外な設定に引き込まれ、気づけば夢中に。
男たちの信念、かっこ良かった。大阪の男性たちに憧れちゃう。
でも、それを陰で支えていた女たちのしたたかさ、冷静さ——そちらにもしびれた。いや、大阪国は女あってこそだったんだなと、しみじみ。
昔、雑誌の占いで「あなたの前世は“ねね”」と出たことがあり、高台寺にもお参り済み。
関東出身、ご先祖はたぶん農民の私が、こんな大阪ロマンに胸熱くして…ほんとすみません(_ _;) -
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URIKOさん
こんばんは、初めまして(^O^)
私も万城目学さんの世界が大好きです
良いですよね〜
まだまだ読んでいない作品が沢山あるの...URIKOさん
こんばんは、初めまして(^O^)
私も万城目学さんの世界が大好きです
良いですよね〜
まだまだ読んでいない作品が沢山あるのですが、URIKOさんの熱いレビュー読んでいたらあの世界に浸りたくなってきました笑
近いうちに「八月の御所グランド」を読みたいと思っています2024/03/08 -
>ハッピーアワーをキメたK村さん
コメントありがとうございます!
いいですよね~、万城目学さん。
次は「鹿男」の再読に取りかかろう...>ハッピーアワーをキメたK村さん
コメントありがとうございます!
いいですよね~、万城目学さん。
次は「鹿男」の再読に取りかかろうとしているところです。
「八月の御所グランド」!!レビュー楽しみにしています♪
私は図書館で予約したら3桁予約が入っていたので、読めるのはいつになるやら・・・2024/03/11 -
URIKOさん、こんばんは♪
お返事ありがとうございます(⁎˃ᴗ˂⁎)
今度は「鹿男あをによし」の再読ですか?!
あれいいですよね〜、メチャ...URIKOさん、こんばんは♪
お返事ありがとうございます(⁎˃ᴗ˂⁎)
今度は「鹿男あをによし」の再読ですか?!
あれいいですよね〜、メチャクチャ好きです
٩(៸៸›ᴗ‹៸៸)۶
私、それまで奈良に行った事がなかったのですが、あの本読んで奈良に行きましたよ笑
URIKOさんの再読のレビュー、楽しみにしていますね!2024/03/11
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『プリンセス・トヨトミ』―
大阪の隠された“想い”が涙を誘う、最高傑作!
物語に隠された大阪の人と街の熱い想いと壮大な秘密に、ぐっと胸を掴まれてしまいました。
読後には、きっと大阪の街が違って見えるはずです。
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1. 購読動機
SNSで話題沸騰!「読書の秋」におすすめされた傑作⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
最近、X(旧Twitter)などのSNSの読書界隈で「とにかく読んで!」と熱烈におすすめされていたのが、この『プリンセス・トヨトミ』。
* 読書好きなら誰もが知る、あの作家さんの作品であること。
* 「泣ける」「そうなるの?!」という感想が多かったこと。
「読書の秋」に何か心に残る一冊を、と思っていた私にはドンピシャ! 普段、ミステリーや歴史ものが好きな人にも響く、という口コミも後押しし、すぐに手に取りました。
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2. 登場人物:クセ者揃いの「会計検査院」が大阪へ!
物語のキーとなるのは、国家の税金が正しく使われているかをチェックする会計検査院のメンバーたちです。
彼らは、国から独立した組織として、巨額の税金を監査する国家最強の“地味”な公務員と言えるかもしれません。
●監査チームのメンバー
* 会計検査院の3名: 冷静沈着でエリート然としたメンバーたち。
彼らが大阪に乗り込み、一つ曰く付きの案件を監査することになります。
●大阪の中学生2名
一見、物語とは関係なさそうな彼らですが、この少年少女が持つ視点や行動が、物語の真実に深く関わってきます。
彼らが追うのは、35年前に監査され、記録がほとんど残っていない組織。
なぜ、そんなに情報がないのか? この時点ですでに、並々ならぬ「何か」の存在を予感させます。
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3. 遡ること35年前
リーダーの“消えない記憶”
会計検査院のリーダーは、35年前、彼が大阪で暮らしていた幼少期に、ある異常な光景を目撃していました。
●大阪城が、血のような「赤」に染まる光景。
この鮮烈な記憶は、彼の心から消えることがなく、それが真実だったのか、それとも妄想だったのか、ずっと判断できないままでした。
この過去の記憶と、現在の監査がどう繋がるのか? ここから、物語は一気にサスペンスの様相を呈してきます。
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4. 監査:大阪城の地下に広がる「秘密の空間」の正体
曰く付きの案件の監査当日、会計検査院のリーダーは、担当者からたった一人で対応を受けることになります。
そして、そこで彼の目の前に現れたのは、信じられない光景でした。
なんと、大阪城の地下に広がる巨大な空間。
そして、その地下空間の維持・運営に、巨額の税金が使われていた事実を知ります。
その使途と、地下に隠されたものが、すべて繋がった時、読者は「え? まさか!」という驚きと、深い感動を覚えるでしょう。
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5. 読みどころ:
大阪人の400年の「想い」に涙が止まらない、、、
この物語の最大のテーマ、そして最高の読みどころは、「大阪」という街の歴史と、そこに住まう人々の“想い”です。
▲豊臣・徳川の因縁▲
大阪は、豊臣秀吉が築き、彼の死後、徳川家康によって完全に崩壊させられたという悲しい歴史を持っています。
それから400年。
大阪、そしてそこに住まう人々は、豊臣への想い、徳川への想い、そして故郷への誇りを、どのように受け継いできたのでしょうか?
この物語は、まさにこの『400年の想い』起点として、一気に現代の物語として紡がれます。 -
会計検査院の職員、松平•鳥居•旭の三人は、出張調査先の大阪で不自然な出費記録に遭遇する。一方、大阪市立空堀中学校では、二年生の真田大輔が念願だったセーラー服での登校を決行する。見守ってくれるのは幼馴染の橋場茶子のみ。彼と彼女達の運命が交錯して、大阪を挙げての大騒動が勃発するのだが…。
「何だか本当にありそうな巨大なホラ話…でも陰謀論なんてものもあることだし…」と、あれこれ考えながら読むと、とても面白いです。それと、会計検査院の役割と権限などは興味をもって読みました。
登場人物の名前が歴史好きにはツボです。(逆に、その人物の立ち位置も類推できちゃうけど)
大坂の陣を舞台とした『とっぴんぱらりの風太郎』が、実はこの作品の(はるか昔の)前日譚になっているのもポイント。面白いです。
【余談】
ここ数ヶ月で万城目学の既刊小説(13冊)を集中して読んだ。小説は奇想天外なファンタジーをよしとする私には、とても合っていた。文体もよい。実在の事物や日常生活を描いた小説も好きだが、こういう荒唐無稽で非現実的な話はもっと好き。これからも期待して新作を待ちたい。(まだエッセイは読んでないから、それが先かな)
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万城目さんの大阪愛を感じる本です。それも、ものすごい愛です。それもそのはず、小中高と、この物語の舞台となった、大阪城の近くで育ったからです。
奇想天外な話だけれど、万城目さんの物語は、読んでいて、ワクワクしてロマンがあります。いつもの、ジワーッとあたたかい終わり方もとても良いです。どちらかというと、私は「鹿男」の方が好きです。「鹿男」と言えば、この物語に、大阪女学館の剣道部顧問の、あの先生がちらっと出てきます。繋がりを感じて、懐かしく思いました。
もう一つ、この本で印象的だったのは、辰野金吾という、明治、大正時代に活躍した建築家。東京駅をはじめ、大阪にも、彼の建築した建物が今も残っています。今度、大阪に行った時は、レトロ建築巡りも良いかな、と思いました。 -
国の収支をチェックする会計検査院。その機関のエリートである松平が旭と鳥居、2人の部下と大阪府にある法人へ検査に向かう。そしてその中のひとつの法人がなんだか怪しいと目にとまるが…。そこが実は35年間検査に入られていない組織で、35年前とは松平が大阪で不思議な体験をした年だった。
高きにそびえる大阪城とその地下にある『大阪城』。それにまつわる秘密組織と会計検査院との決戦へと大きく物語はうごいてゆくストーリー。
架空の組織や歴史が地理的リアルとうまく混ざりあって、途中ほんとにあったりしてと思ったり。
松平の視点のほか、中学生の大輔と茶子視点があり交互に進んでいく。社会人と中学生このふたつが徐々に関係性をもってくるあたりから話はどんどん進んでいった。
ハラハラドキドキはそんなにないけど秘密を少しずつ明らかにしていく工程が面白かった。
ただ少し地理的な説明が多く、なんだか頭にずっと地図を展開させて読んでた気もします。
あとちょっと伏線というか意味あったのかなという部分も気になるので少し読み返したいと思います。
余談ですけど本作品には『女性』がテーマというか、結局男は女の手のひらの上で転がされてたなぁという感想も持ちました。 -
楽しめました。
堅苦しい話かと思いきや
エンタメ要素や人情話もあり
作家さんの地元愛を感じる作品です。 -
来ました!万城目ワールド!
秀吉の末裔っていうのは、まぁ、わかる。
でも、大阪国!王女を守る?大阪中の男たちが知ってる!?このハチャメチャさが魅力だよね(笑)筆者あとがきを読んで、大阪で生まれ育った万城目さんの大阪愛を感じた。
本題に入るまでの前段のお話が若干長かったかなー。でも、難波先生がちょこっと出てきたりしてファンとしてはとても楽しめた。
映画は原作とシチュエーションがだいぶ違うみたいだから見てみたい。
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おもしろおおおおお!!!大阪国のあまりに突拍子のない設定とファンタジーさに「ありえないだろ!」と心の中でツッコミながら読み始めたんですが、途中からなんの違和感もなくなり、終盤は親子の絆に心打たれて涙を堪えながら読んでいました。おかしい、鴨川ホルモーのときとまったく同じ展開だ。万城目ワールド、恐るべし(笑)
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京都、奈良に続いての大阪のお話。例によって「こんな話あるかぁ⁉️」な話で面白かったです。
鳥居と言うキャラに途中はイライラしながら読んでました。スパイス効かせすぎ(笑)
あと、まさかの「鹿男」に登場した難波先生再登場!
二つの話は同じ世界の話だったんですね。
この話の鍵の一つに「父から息子へ」ってのがあると思うのですが、読み終わって、自分は一体どれだけの事を自分の息子と向き合って伝える事ができたんだろうか…ってなことを考えてしまったです。
それと、女性の懐のデカさには白旗です。
大義やら名分やらと偉そうにしてるかもしれませんが、結局、なんやかんやで、男性は女性には敵わんのですよ。こそこそ悪巧みなんてするもんじゃないなぁと、改めて思いました(笑)
最後の作者の後書きにも紹介があった「大大阪モダン建築」を抱えて辰野金吾が建てた建築物や、空堀商店街、そして木津川のポンポン船を訪ねてみたくなりました。
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大阪愛に満ち溢れた作者の壮大なホラ話。
大阪の情景も思い出しながらなので分量あるものの意外とすんなり読了。
最後の対決部分は何となく煮えきらず… -
好きじゃないな。
読んでる最中は面白いんだけど、やっぱりフィクション強すぎて、ダメでした。 -
昔から書名だけは知っていたが何となく未読だった作品。歴史小説か何かかと思ったら思いっきり現代が舞台で今更ながら驚いた。ただ登場人物の名前なんかは歴史上の人物から取っているのは直ぐ分かりました。
多様性が叫ばれて久しい昨今ですが、本作はある意味でそういったテーマを遥か以前に扱っていたという事になるでしょうか。まあこの辺りは個人的に食傷気味で然程しつこく掘り下げる事はここではしませんが。
兎に角大阪の風俗と気風を全面に押し出した作品。今後自分の人生で"大阪"をテーマに小説作品を挙げる機会が有るならば、間違いなく本作は外せないでしょう。 -
映画も本も両方楽しんだけど、断然、本の方が私は面白かった。もちろん映画も、綾瀬はるかちゃんの鳥居も堤さんも良かったんだけど、話の流れがすこしムリがあるかなぁ。
本の方が伝わる感じがした。 -
会計検査院、セーラー服の少年、大阪国総理大臣
思考、想像は不要です。ただただ頭の中を空っぽにして楽しみましょう! -
大阪の秘密を明らかにするのはタブーなんだってば。しかもこんな小説にして、ましてや映画化までしちゃうなんて…!あの存在については隠し続けなきゃいけないのにー。
出鱈目のような真実がここにある。大阪の男たちが累々と繋ぎ、守ってきたもの。父から息子へ語り継がれてきたもの。女たちが見守ってきた歴史。 -
友人のおすすめで読みました。
タイトルと
会計検査院の主人公で
私は勝手に タイムスリップでもするのかしら??
とか 想像して 読み始めました。
すると
あれ? どうして中学校?
はてはて??
と 場面が変わり
日にちも少し前後していくので
頭使いました。
なかなか 面白いテンポのお話でした。
著者プロフィール
万城目学の作品

記憶にないですからw
風情がない城…、なんか寂しい感じもしますが城も昔のままではダメなんですね
観光化のためには...
記憶にないですからw
風情がない城…、なんか寂しい感じもしますが城も昔のままではダメなんですね
観光化のためには便利にしないと
作者が嘆いてました。
エレベーター付きでは、国宝は厳しい_| ̄|○
しかし、あの外堀は、凄いです...
作者が嘆いてました。
エレベーター付きでは、国宝は厳しい_| ̄|○
しかし、あの外堀は、凄いですよ。あんな広かったら、飛行機のない時代に、まともに攻めても勝てないですね。