- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167801571
感想・レビュー・書評
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第2次世界大戦に翻弄された3人のお話。と書き出すととても悲痛なお話となりそうですが、舞台が東南アジアの島々であるせいか、どこかに青空のような風を感じられるお話でした。
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サクサクと読める。ダコタとか飛行機の修理や空を舞う様がしっかり描写されてて面白い。ただ、大活劇というか独立戦線よりはサバイバルが主軸。
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軍ヲタ分が不足気味だったので読みました。
さらりとした内容で読みやすかった。
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書き出しがほっとけないのでページをめくると、時は太平洋戦争末期のボルネオ島海域のゼロ戦特攻隊戦線へ。パニックもの高嶋ストーリーとは別物で、状況描写は緊迫感に欠け展開はそっけなく雑でリアル感に乏しい。驚きや高揚感を期待してはいけない。
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戦争の悲惨さも描かれてはいたが、全体的にはさらりとした読後感だった。湿っぽく無さ過ぎず、読みやすい。野村が好きだった。
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太平洋戦争末期の話。主人公の峯崎は特攻機を護衛するパイロット。
重苦しくなく描かれている。
峯崎の真面目だが、柔軟さを持つ自由人加減がいい。
戦線復帰ができなくなり、そのまま自由人になるまでが描かれるが、ラストの零戦でのドッグファイトも含め、盛り上がりが今ひとつであった。
全体的に軽く、重苦しくないところが良かった。 -
P377
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ストーリーテラーとしての高嶋哲夫が描く冒険譚。なかなかの仕掛けで面白い。それでいて東南アジアの終戦末期の悲惨さも織り込まれ、深みのあるタペストリーの様であり、作者の力量が存分に発揮された一冊。設定前半はどこかで読んだような特攻機の不調に無人島への不時着。冒険小説のワクワクが沢山盛り込まれ、読者をひきつける。DC3は英米の小説では、よく登場する名脇役だが、この作品ではフロートをとりつけられ水上機となっている。流石にこれホントに飛べんのか?と思うが小説の中では、悠々と青空の下飛んでいる。秀作
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本の説明を2・3読んで面白そうと思って読んだが、説明にあった如くには主人公たちはインドネシア独立には関与していなかったので残念であった。高嶋哲夫の本としての良いところはそのままであったので楽しめたが、どうしても期待が外れてしまったぶん、評価を下げてしまう。
舞台は太平洋戦争末期の南太平洋。主人公はアメリカで育った帝国海軍の凄腕パイロット。しかし色々な思いから、撃墜数はたったの1機。そんな彼が特攻に志願するも、機の不調により無人島に不時着する。そこで出会った整備兵との2人生活の中で、あるとき運び屋の飛行機が不時着する。生存者は女が一人。そして2人はこの女に従って運び屋の手助けをする・・・。
この女がインドネシア人と日本人のハーフで、民族的なことについて考えさせられるようなことを時々言う。また主人公の生い立ちからも読者は人が戦うこと、戦わないこと、命を何にかけるのかを自然と考えてしまう内容。感動を持って読み進められる。
でも期待が外れてしまったので星は四つとする。