にょにょっ記 (文春文庫 ほ 13-2)

著者 :
  • 文藝春秋
3.92
  • (95)
  • (144)
  • (89)
  • (14)
  • (2)
本棚登録 : 1452
感想 : 125
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801663

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • にょっ記では長嶋有、これは西加奈子が解説という名の作品を書いている。これも含めて最高におもしろい。

  • にょっ記に続き、手元に置きたくて購入した文庫本(*^^*)♪揺るぎない面白さ(*≧∀≦*)偽ょ偽ょっ記も大好き!

  • 鹿戦争がおもしろかった

  • 小さな小さな日常が愛おしい。

  • 完全に掴まれた、この世界に与していたい。近くに居る人まで素晴らしい正しい生き方をしているとおもうような影響力まである、著者の周りには強烈な磁場が出来ていてぐいぐい引き寄せられる、歌人すごいなー。あまりにも感受性が豊か過ぎてしんどい思いをしてるんじゃないかと勝手に同情してしまうけど以外と本人はケロッとしてるんだろうなー。そのほかのものも読んでみたい。すこしでも影響を受けたい、この世界の住人になりたい。

  • 穂村弘さんのゆる〜いおかしさはツボ!
    電車の中で何度ニヤニヤしたことか。

    「にょっ記」も読もう。

  • 日記のような日記でないような、にょっ記に続くにょにょっ記です。
    穂村さんは考えます。世間のありとあらゆることについて考えます。考えれば考えるほど、ぐるぐる思考の渦を成していきます。納得できる着地点を見出したら新たな疑問がわき上がり、思考の渦から抜け出せなくなります。それでも穂村さんは考えます。
    淡々としながらもツボを突いた感覚に、読みながらニヤニヤが止まりません。電車の中で読んでいたら、変な人確定です。困ったもんだ。

  • 『テレビで海の番組を観る。
    画面一杯に現れた大きな烏賊が真っ黒な墨を大量に吐いている。
    ぶわぶわぶわぶわぶわぶわぶわ。
    凄いなあ、と思う。
    あれでお習字をしてみたい。
    なんて書こう。
    「いか」かな。
    それから、蛸が出てきた。
    やっぱり墨を吐いている。
    ぶわぶわぶわぶわぶわぶわぶわ。
    これも凄いなあ。
    なんて書こう。
    「たこ」。
    と、みせかけて「いか」。』

    『「うちがわからうちがわから」という呪文を習う。
    そう云いながら、ヨーグルトを嘗めると美人になるらしい。』

    「声をあげて、泣け。昔、私も数多くの失恋をした。片思いをした。破れるたびに、私はダルマのように、強くなった」

    『快適さを追求している筈のホテルの部屋の殆どが、ひどく乾いているのはどうしてなんだろう。
    小便小僧を設置すればいいのに。』

    「失礼しました。当学院は校舎内での標準語の使用は原則的に禁じられているものですから」
    「あ、そうなんですか」
    「はい。標準語に頼らない環境をつくることで、生徒さんたちが少しでも早く関西弁に慣れることができるようにという配慮なんです」

    「レッスン&リピート、パート1、ちゃうんとちゃうん」
    「ちゃうんとちゃうん」
    「ちゃうんとちゃうん、ちゃうんとちゃうん」
    「ちゃうんとちゃうん、ちゃうんとちゃうん」
    「いいですよ。その調子」

    『子供が大人になるのは給食のせいだ、と教えてくれたことがあった。
    給食のパンを毎日持ち帰って家の金魚にあげてたら、仔猫くらいの大きさになった、というのだ。
    ユミコちゃんは声をひそめて云った。
    「給食には大きくなる薬が入ってる。だから、みんな大人になるんだよ」』

    『二十年ほど前の母に云われて驚いた言葉を思い出す。
    「四捨五入ってなーに?」』

    『テレビで世界陸上を観る。
    実況中継なので、さまざまな種目がくるくると映し出されて、ついていけないことがある。
    画面が切り替わった一瞬、これは男子? 女子? と迷う。
    迷ったら女子、と唱えながら観る。』

    『高松さんからメールが来る。

    高松です。
    今、高松にいます。
    それだけです。』

    『若い男の子に言われる。
    「西さんは絶対いいお嫁さんになりますよ。」
    うるせぇ。』

  • うまいなぁー

  • やられました。にょっ記同様。
    笑いまくりました。
    ホムラとカタカナで書いてドキッとする。
    ホームラン。

著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

穂村弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
角田 光代
有川 浩
有川 浩
高野 和明
小川 洋子
有川 浩
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×