ポーカー・レッスン (文春文庫 テ 11-24)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (668ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167812218

感想・レビュー・書評

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  •  リンカーンシリーズのディーヴァーの短編集。
     帯に「これぞ、だまされる快感! ドンデン返し16連発!!」ってあったんだけど、やられましたww

     ドンデン返しくるかぁって結構構えて読んだんだけど、こっちの想像の上というか斜めをいく展開ですごかった。さすが、ディーヴァーです。
     
     にしてもどの作品に出てくるキャラも、魅力的なのだ。
     うん。悪人でも、ただ無慈悲ではなく(狂っている、どこかネジがとんでる、っていうのはあるけど)へんな話、悪事にプライドを持ってる感じなのだ。そして、犠牲者も無力で可愛そうな不運な人というのではなく、どこか居心地の悪さがある。
     
     人は、そんな風に善も悪も、常にその二つのバランスのせめぎ合いで生きている、ということなのかもしれないと、ぼんやり思う。
     
     最高に面白かった。

  • 16編の短編集。短編なのにすべてがドンデン返し。
    短編でドンデン返しって分からせるってスゴいことだよな〜。
    短い文章で人間関係や状況を把握させる文章力ってスゴいな〜。
    長編小説引き込まれるのも分かる。
    「一時不再理」はちょっと前に読んだ伊坂さんの「死神の浮力」と同じようなテーマだったけど、ホント短いのに上手くまとめてるな、って思った。
    日常での些細な出来事が破滅を招く「通勤列車」はホント怖い。
    拘置所にいる殺人犯との面会で見事?に騙された警部を描いた「 動機」。
    リンカーン・ライムが出てくる「ロカールの定理」…
    どれも面白かったな〜

  • どちらかと言えば短編より長編の方が好きなんだけど、これはこれで面白く読めました。

    リンカーン・ライムも登場したし、短くても十分満足できるものばかりでした。

    しかし、作家さんてすごいなぁ~と思いますね。

    その都度感心してしまいます。

    文字だけでこれだけどっぷりと別世界へ誘ってしまうのだから・・・

  • ディーヴァーの短編集一作目「クリスマスプレゼント」の原題が「Twisted」で、この二作目短編集のそれが「More Twisted」だなんて、なんてディーヴァー贅沢を味あわせてくださるの(感涙)そしてしみじみ感激。

    長編には無い、やられた感が一つ一つ骨身にしみるジョブのように私を襲います。鋭いパンチではなく見えないところからの渋いそれでいて延命不可能的な治療長期必要的なパンチでした。

    私事ですが、速読を特技と言ってはばからないこの私がこの本に至っては丸々2週間かかってしまったの読書計画の中では結構な痛手でしたが、じっくり読んで、作品によっては二度三度読みをして、味わえてことこの秋最大の収穫でした。

  • さすがディーヴァー&池田真紀子。でもどうして邦訳の出版がこんなに遅れるの?何とかしてもらいたい。児玉清さんが亡くなってから、出版社や書店のディーヴァー作品への注力が弱くなったような気がするのは私だけだろうか?

  • まんまと騙されたり、予想通りの展開になったり、どんでん返しに定評のある作者らしい短編集二冊目です。リンカーン・ライムやシャーロック・ホームズ(!)の登場する一編もあって、最後まで飽きずに読めました。Jディーヴァは長編も良いですが、短編もほんと、いろんなテイストがあって面白いですよ。

  • 「クリスマスプレゼント」に続く短編第二集。原題は「More Twisted」ということで「」もっと、どんでん返し」。16の短編はいずれも無駄がなく、どんでん返しの連発。久しぶりに面白い本に出会った。お薦め。

  • どんでん返しがあるとわかっていても、さらなる展開が襲い掛かってくるので、我々に出来るのはただ身を委ねることだけである。
    だまされる快感というものにたっぷり酔いしれました。
    「通勤列車」「ウェストファーレンの指輪」「生まれついての悪人」「一事不再理」「冷めてこそ美味」あたりが特にお気に入り。

  • もはや巨匠と呼ぶしかないジェフリー・ディーヴァーの第二短編集。しかも、今回はドンデン返しの16編、600ページを超える文庫オリジナルという気前の良さ。

    個人的には『通勤列車』『生まれついての悪人』『ローカルの原理』『ポーカー・レッスン』が良かった。中でも、リンカーン・ライムが登場する『ローカルの原理』は安定感、安心感がある面白い作品になっている。

著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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