- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167900113
作品紹介・あらすじ
中島敦の名作『山月記』に秘められた謎を解く虎になった父が残した一篇の漢詩から導き出される、驚愕の真実。不朽の名作をまったく新しい視点から読み解く新感覚ミステリ。
感想・レビュー・書評
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山月記をモチーフにした作品で、元々山月記が好きなので好感が持てました。
後に残るような作品ではないけれど、さらっと読めて面白いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「その声は、我が友李徴子ではないか?」はTwitter界隈でも割と有名なネタですが、元ネタとなる中島敦の山月記をしっかりオマージュした「新解釈・山月記」です。
原作の李徴子は中2こじらせたイタい男って感じですが、本作の李徴子は打って変わって義の漢。作品内でも二転三転する「父はどうして虎になったのか」の解釈が興味深い。 -
柳さんは、こういう小話書かせたら本当にうまいです。
「山月記」が読みたくなりました。
人間が虎に・・・・。
あると思います。 -
山月記の登場人物が出てくるが内容はあまり関係ない。
漢詩のくだりを思いついちゃったので、書かずにはおられなかったのかな?と思った。 -
「山月記」自体、読んだことがなかったけれど、柳さんのこの話を読んで読んでみたくなった。
父はなぜ虎になったのか。
それにしても漢詩の法則とか、漢字が持つ意味とか同じく漢字を使う国でも文化が違うものなんだなと思った。
それにしてもお父さんの特技ってどういうこと??
見ないままに逆字を書けるってこと??
この子はこの旅が終わって、あの母親の元に帰るのだろうか。
きっとこの旅で経験したことを話しても理解してもらえそうにないよなあと思ってしまった。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/687942 -
2010/1/2
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どういう展開の話になるのだろう……と読み進めていたら、文庫の裏表紙の説明のとおり、ちゃんと「あれが伏線だったのか!」となりました。
原案となる作品(『山月記』)のイメージを壊しすぎず、そのまま過ぎず。いい本に出会いました。 -
3
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いつもにもましてポップな書き口だな~と思っていたら、あとがきを読んだら、ミステリーYA!向けの小説だったんですね。
作者さんのいうように、五十代のアホンダラにはおもしろがってもらえるかな?十代前半のアホンダラにはおもしろがってもらえるのかな??
※残念ながら、中島敦の山月記は未読です