墨攻 (文春文庫 さ 34-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167900717

感想・レビュー・書評

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  • 兼愛と非攻を信念とした戦闘のスペシャリスト集団、墨家。歴史に埋もれた彼らにも興味は唆られるが、久々に読みものとして楽しい一冊でした。あとがきが作者の個性満開です。

  • 【漫画や映画にもなった伝説の傑作。復刊】中国古代、「墨守」という言葉を生んだ謎の集団・墨家。たった一人で大軍勢から城を守った男を、静謐な筆致で描いた鬼才の初期傑作。

  • 久しぶりに読み返してみたが、やっぱり面白い。感情を排した淡々とした描写で浮かび上がる革離の生き様。所々に挟まる気の抜けたような南伸坊の挿し絵もいい味を出している。

  • 古代中国。2万の軍勢に攻められる小城を、墨子教団から来た一人の使者の卓越した防衛戦略で護る!

    森 秀樹が描く同タイトルの漫画は読んでいたのだけども、こちら(酒見 賢一の小説)が原作なのね。
    知らずに、小説版が出たのだとおもったら、原作が文春文庫版としてあらたに発刊されたものだった。
    おかげで初めて原作に触れることができてよかった。

    漫画のおかげで、状況のイメージができていたから読みやすかった。
    ただ、物語としては漫画のものとは違い、こちらはこちらで深く考えさせられた。
    特に結末から考えると、何がどこでどう作用するのか、戦略や策の奥深さを感じずにはいられない。
    理想と現実の差異、平和の意味、短いながら濃厚で劇的なストーリーに惚れた。

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)
    大国が覇を競う古代の中国。平和を説き、戦争で助けを求められればあらゆる手段で依頼者を守るスペシャリストの集団、墨子教団がいた。いま小城が呑まれようとするなか、教団の俊英・革離はひとり救援に駆けつける。二万の軍勢に囲まれた町を彼は守り通せるか?映画化もされた中島敦記念賞受賞の傑作小説!
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    【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
    酒見/賢一
    福岡県生まれ。愛知大学卒業。1989(平成元)年「後宮小説」で第1回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。92年「墨攻」他で中島敦記念賞を、2000年「周公旦」で、新田次郎文学賞を受賞
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    【目次】
    墨攻

    新潮文庫版あとがき
    文春文庫版あとがき
    解説 小谷真理
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